笑って、オンディーヌ (ページ49)

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『…！』

ということは…？

「お前が首を縦に振るまで、何度も思いを伝えよう。」

分かってねええええええええええ！！！

『いやあの、』
「今日の所は引く。本当は家まで送ってやりたいが…先程殺した奴の仲間が追ってくるとお前にまで負担がかかるからな。」
『あの、ソニック、』
「だが覚えておけ。俺は必ず、お前の心を奪ってみせる！」
『ちょっとま、』
「さらばだ！」

そう言って彼は闇夜に溶けて消えた。

残ったのは、木々がざわめく音だけ。人がいた気配は少しも残っていない。

思考が纏まらない脳みそのままケータイを開けば、時刻は七時を回っていた。

ソニックと話し終えた今、私の脳内は、
｢マジかよ｣
｢やべぇ｣
｢お腹空いた｣
で埋め尽くされている。

『……。』

とりあえず私は｢お腹空いた｣に従って歩き出した。三大欲求には勝てなかった。

残り二つは未来の私が頑張ってくれるだろう。

ーーーーー

「A！結婚しよう！」
『なんで居んの？なんで家特定してんの？』
「愛の力だな。」

後日、やべえやつが増えました。
過去の自分を恨みました。