笑って、オンディーヌ (ページ29)

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ヒーロー試験ページ29

やって来ましたヒーロー認定試験。
まぁこのまま趣味でやる予定だったけど…。ま、先生に言われたら来るしかないよね。

『じゃ、女はあっちらしいから。私行くね』
｢ああ。終わったら連絡しよう｣

二人と別れてヒーロー試験の女性会場へ向かう。確かに原作のシーンでも女性が一人もいないとは思っていたが、まさか男女別だったとは。スタッフさんも女性しかいない。まぁ今どきクレーマーとか多いからな。

｢こちらへどうぞ｣
『ありがとうございます』

渡された運動着に着替える。髪も高い位置でポニーテールにし、言われた場所へ歩いた。

内容は体力測定と同じようなもの。反復横跳びや1500m走、垂直跳びや重量上げなど。まぁ一般人の何倍も運動神経が優れている自負はある。一般男性の3、4倍くらいの記録は出せたんじゃないかな。狙うならばＳ級を目指したいからね。

｢…お、お疲れ様でした…こちらでお待ち下さい｣
『ありがとうございました〜』

先程までは微笑ましい目で見てくれていたスタッフさんも、少し引いたような目で見ている。…いい意味の引き(？)だと信じよう。

『＜終わったよ〜＞っと…』

先生とジェノスに連絡を入れ、待合室のソファに座る。結果が出るまであと一時間。