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｢先生。言葉をまとめてきました。＜先生のように強くなる方法、教えてください＞｣
『わぁ凄いピッタリ20文字だ』
｢Aちょっと黙っとけ｣
『すいません』
怒られちゃったのでシュークリームを食べ進める。食べ過ぎ？知らん知らん。
｢ふむ……ジェノス」
｢はい！｣
｢お前いくつだ」
｢19です！｣
｢若いな…お前ならすぐに俺を超えるだろう｣
｢本当ですか！｣
｢俺は今25だけど、トレーニングを始めたのは22の夏だった｣
｢!!?｣
｢教えてやってもいい……だが辛いぞ。ついてこれるのか？｣
｢はい！！！｣
わぁ凄い。今師弟確立の瞬間に立ち会っちゃった。
『お話終わった？じゃあほら。シュークリーム食べよ？紅茶も冷めるし』
｢いやもうほとんど残ってねぇじゃねーか…｣
｢Aの愛の篭ったシュークリーム…有難く頂こう｣
『いや別に篭ってないけど』
篭っているとしたらパトロンから私への愛だな。
なんて軽口を叩きあっていると。
｢！…高速接近反応…来る…｣
ジェノス君が臨戦態勢をとった。あれなんかあるんだっけ。……そうだ。この次進化の家の回に移＿＿
ードゴォｯ
｢ケーケケケ俺の名は＿＿メキィ
｢天井弁償しろ｣
『ァァァァァシュークリームがァァァ！』
突如天井を突き破って降りてきた脳みそスケスケカマキリ。そして自己紹介も終わらぬ内にサイタマ先生にワンパンで倒された。
いや違う。そんなことどうでもいい。今一番大事なのはシュークリームだ。クソが！カマキリのせいで残りのシュークリームが全部お陀仏だよ！くっそなんで忘れてたんだ私！
｢外にもいるな｣
『よっしゃ殺す』
ドアを開けて外に出る。そこには二体の怪人。
｢『先生。ここは俺が…／私が…』｣
が、次の瞬間、二体の怪人は逆さまにコンクリートに埋められた。
｢『あ、なんでもないです』｣
うーん暇。どうせあと二体強い奴…獣王とアーマードゴリラが来てそれぞれサイタマ先生とジェノス君と戦うから、私は暇なんだよな。なんかもう一体強い奴でもいてくれれば…
｢うはははははは！｣
『！』
と、素晴らしいタイミングで聞き覚えのない声。目の前に降りてきたそいつは…
｢お主とはワシが遊んでやろう。｣
一言で言えば、微妙な怪人。色々混ぜて割りました、的な、強そうにも弱そうにも見えない怪人。
『ねぇ、君、強い？』
｢おう。ワシの実力は進化の家No.3だ｣
『そっか』
なら、加減は要らないな。
足元の鉄パイプを手に取る。
『…シュークリームの仇！』
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2022年9月5日 0時
