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「どう？悪い話じゃないと思うけど。ライダーとして勝ち残っていくためには、仲間がいた方がいいワケだし」
小さく笑みを称えながら、佐野は言う。
ソレに対して真司は怒りを現して、アタッシュケースを叩くも同然に閉じた。
「巫山戯んな！金で仲間が買えると思ったら大間違いなんだよ！なぁ蓮、」
「…」
「だいたいなぁ、俺達お前のことなんか全然信用してないんだから、なぁ蓮！」
自らを金で買えると思われたこと、そして佐野に裏切られたこと…彼の怒りはそう簡単には消えないようで、語気を荒く真司は捲し立てる。
一方蓮は、アタッシュケース…もとい札束に釘付けだった。怒り心頭の真司を横目に閉じられたソレを再び開き、名前を呼ばれても反応すらしない。初めて佐野の話を聞いた時は胸ぐらに掴みかかる程怒りを見せていたのに、面白い程の変わりようである。
「…蓮？」
「マ、そういうことなら仕方ないか」
蓮によって開かれたアタッシュケースは今度こそ、持ち主の手によって閉じられた。
しかし勿論、蓮の視線の先は変わらない。
「バカだね、アンタら」
奥歯を噛み締める真司と、未だアタッシュケースに視線が釘付けとなっている蓮。その二人に勝ち誇ったような笑みを見せて、佐野は踵を返して行った。
しかし数歩進んだ後、思い出したように振り返って、言う。
「Aちゃん」
『…何？』
「近々、この前の借り返すから。待ってて」
この前の借り。
一瞬何のことか分からず考えたものの、スグに、先日昼食を奢ったことを思い出す。ソレを楽しみに思うより何より、私は彼の変わりようが疑問でならなかったのだ。
彼の振る舞いや外見は劇的な変わりようだった。遠ざかっていく背中を見ながら、私は疑問符を浮かべることしか出来なかったのである。
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りんごキャラメル@さくらぁ - 《追記》しかしそんな馬鹿なトコがかわいくて好きです。 (5月19日 22時) (
レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
りんごキャラメル@さくらぁ - 多数決のシーン、好きです…(笑) 後から浅倉さんがゆっくり手をあげるトコとか。夢主ちゃんもあげましたか…やっぱり、真司くんは馬鹿なんですよ(←酷) (5月19日 22時) (レス) id: 0caca33ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2023年5月16日 18時
