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『北岡サン、私、帰らなきゃ』
「なんだよ、コイツや城戸とは長く過ごしておいて、俺はダメってか？」
腕を思い切り引かれて、北岡サンの胸に背中から倒れ込む。私の耳元に口を寄せて、北岡サンは言った。
多分、令子サン達に聞かれないように。
「同じライダーなのに？終着点は平等だとかいう話はどうしたんだよ…なァ、」
確かに怒りを孕んだような声に、生まれて初めて冷や汗というものを感じた。
腕を掴んだ大きな手に微かに力を感じ、ヒュ、と喉の奥が鳴る。
『そ、れと、一緒に居るのは…関係な、』
「関係あるさ。一緒に過ごせばそれだけ情が移る。例えそのつもりがなくてもな。もしも俺とコイツとのどちらかを殺さないといけなくなった時、お前は平等を選べるのか？」
『……びょう、ど…』
「どっちも殺す。その選択肢が出てこない時点で、お前は平等になれてない」
『……ぁ、』
顔から血の気が引いていくのが分かる。
優衣と令子サンは、止めたいけれど何がなんやら、という様子だった。
当たり前だ。優衣に終着点としての詳しい話はしていないし、令子サンに至ってはライダーの存在から知らない。
止めに入ったのは蓮だった。
「Aを離せ」
対抗するように私の右手首を掴んで、言う。
「いい加減にしろ。言ったはずだ、コイツにちょっかいを＿＿」
「俺だって言ったハズだ…ッ！…邪魔するなよ…。お前、一体Aちゃんの何なワケ？恋人でもないんだろ…？」
頭上で散る火花を自覚して、ますます体が強ばる。
怖い。
怒りを孕んだ北岡サンの低い声と、感情のまま握り締められる右手首の痛みが。
逃げて、優衣と令子サンの元へ飛び込みたい。けれど、それ以上に私を引っ張るのが、北岡サンの言う"平等"の言葉だった。
＿＿兄さんの、言いつけ。
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みーちゃん - 龍騎本当大好きなので本編沿いの小説がでてくれてうれしいです！これからも頑張ってください！応援してます！小説を書いていないので大変さは分かりませんがファイトです！ (2022年10月25日 19時) (
レス) id: ee873f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ますこ - 龍騎、大好きなので楽しんで読ませて頂いてます！これからの更新も楽しみにしてます！ (2022年10月17日 20時) (レス) id: 0698efded3 (このIDを非表示/違反報告)
okaka - 今、ちょうど龍騎を見ているのでとても楽しく読んでいます。この作品でとても癒されています！大好きです！！ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 87b1e34c00 (このIDを非表示/違反報告)
いとこんにゃく(プロフ) - 好きすぎて一気見しちゃいました…ほんとに大好きな作品です；；これからも応援してます…！ (2022年10月16日 5時) (レス) id: ebebe27350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2022年10月9日 22時
