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研究所を出て、音の鳴る方へ走って。
その先に見つけたモンスターと、ソレに襲われている男性。
倒れ込んだ男性に、さらに攻撃を加えようとするモンスター。ソレを真司が後ろから抱え込み、蓮が殴った。
モンスターは体制を立て直そうと、鏡の中に戻って行く。
「「変身！」」
二人が同時に変身して、追いかけるように鏡の中に入っていく。
ソレを横目に、私と優衣は倒れたままの男性に駆け寄った。
「大丈夫ですかッ？！江島先生…」
優衣の言葉から察するに、この男性は江島先生というらしい。
この大学にいて、先生と呼ばれるということは…教授か何かだろうか。
しかし、それにしては身なりが妙だった。彼が纏うスーツはシワだらけで、顔からも憔悴仕切っているのが見て取れる。
とても、学生に授業ができる教授のようには思えない。
「お姉ちゃん、江島先生治せないの…？！」
『…私じゃ無理、治せるのはライダーだけだから…ッ、』
様子を確認しようと身を乗り出す。
体に目立った傷は無いが、江島先生の口元からは血が流れていた。口を切っただけなら良いが＿＿内臓にダメージがあるのだとしたら、これは相当不味い状況だ。
何はともあれ救急車を、と、ケータイ電話を取り出そうとした時。
私達の声に一度も反応を返さなかった彼の口が、微かに動く。
「私のせいじゃないんだ…」
『＿＿え？』
「あんなことになるとは…思ってなかった…」
掠れた声で呟かれた、うわ言のようなソレ。
「私はただ…死にたくなかった…」
『…優衣、見てて』
「ぅ、うん」
江島先生の言葉の内容も気になるが、ソレを聞いていては手遅れになる。
救急車を呼ぼうと優衣に江島先生を任せ、ケータイ電話を起動した時。
息も絶え絶えな彼は、震える人差し指で、優衣を指して。
「神崎優衣……」
憎悪を込めた表情で、言う。
「アンタさえ居なければ……」
その言葉を最後に、江島先生は動かなくなった。
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みーちゃん - 龍騎本当大好きなので本編沿いの小説がでてくれてうれしいです！これからも頑張ってください！応援してます！小説を書いていないので大変さは分かりませんがファイトです！ (2022年10月25日 19時) (
レス) id: ee873f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ますこ - 龍騎、大好きなので楽しんで読ませて頂いてます！これからの更新も楽しみにしてます！ (2022年10月17日 20時) (レス) id: 0698efded3 (このIDを非表示/違反報告)
okaka - 今、ちょうど龍騎を見ているのでとても楽しく読んでいます。この作品でとても癒されています！大好きです！！ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 87b1e34c00 (このIDを非表示/違反報告)
いとこんにゃく(プロフ) - 好きすぎて一気見しちゃいました…ほんとに大好きな作品です；；これからも応援してます…！ (2022年10月16日 5時) (レス) id: ebebe27350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2022年10月9日 22時
