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「棒？穴ぁ？！」
これには相手も怒り心頭。
いやマァ…正直仕方ないとは思うけれど。
真司も蓮も、火に油を注ぐのは得意らしい。
『あーもう、貸して、真司』
「えっ、Aちゃん？！」
『お兄さん方、私が代理でお相手しますよ』
「…へえ、」
真司からキューを奪い取って、言い放つ。
男は馬鹿にするように笑った。
「アンタみたいな女がね…。手加減はしねぇぞ？」
『勿論。そちらこそ、女だから手加減した、なんてダサい言い訳は通用しませんが』
「言うなぁ…。せっかくだから何か掛けるか？」
『構いませんよ』
「…Aちゃん…」
真司が心配そうに見てくるが、負けるつもりはさらさらない。プロ並みとまではいかないが…ビリヤードは、上手な方だと自負している。
マァ、最近はご無沙汰だが…。女だからと馬鹿にして、油断しきった目の前の男に負ける気はしないので。
『ルールは？』
「ナインボールでハンデなし」
『分かりました。先攻後攻は？』
「どっちでもいいぜ。選べよ」
『じゃあ先攻で』
ボールがひし形にセットされ、オーディエンスも集まってくる。
ルールはナインボール。
運でも実力でも、9番のボールをポケットに入れた方の勝ちという、単純明快で、一番メジャーなルールだ。
先攻を取り、ブレイクショット一発で9番を入れれば、それでも勝利。
目指すは最短決着。出ていった蓮を、追いかけなければならないから。
「アンタが負けたら…そうだな、随分美人だから、俺の女にでもなってもらおうか。そっちは何が欲しい？」
『ンー…普通にお金かな。軽く30万くらいでいいですよ』
「…欲張るな。釣り合ってないんじゃないか？」
『マァ確かに、30万は安すぎですね。0もう一個足しましょうか？』
「……」
黙り込んだソイツ。
失礼な。私がたったの30万で釣り合うと思ってるワケ？仮にも口説くんなら、もっといい口説き文句持ってこいよ。
30万じゃ、0五つ増やしても足りねぇぞ。なんて。
『男に二言はありませんね？』
笑ってやれば、笑い返してくる相手。随分と、強ばった笑いだ。
マァ、折角なのだから完膚無きまでに叩き潰してやる。大した恨みもないけれど、気分が乗ったので。
『見とけよ真司』
さぁ、ゲームスタートだ。
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みーちゃん - 龍騎本当大好きなので本編沿いの小説がでてくれてうれしいです！これからも頑張ってください！応援してます！小説を書いていないので大変さは分かりませんがファイトです！ (2022年10月25日 19時) (
レス) id: ee873f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ますこ - 龍騎、大好きなので楽しんで読ませて頂いてます！これからの更新も楽しみにしてます！ (2022年10月17日 20時) (レス) id: 0698efded3 (このIDを非表示/違反報告)
okaka - 今、ちょうど龍騎を見ているのでとても楽しく読んでいます。この作品でとても癒されています！大好きです！！ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 87b1e34c00 (このIDを非表示/違反報告)
いとこんにゃく(プロフ) - 好きすぎて一気見しちゃいました…ほんとに大好きな作品です；；これからも応援してます…！ (2022年10月16日 5時) (レス) id: ebebe27350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2022年10月9日 22時
