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「大丈夫なの、蓮ちゃん。記憶喪失だって？」
「ちょっと違うみたい。自分のことは分かってるんだけど…」
「医者はなんて言ってんの」
「頭打ったショックで、一時的に混乱してるんだろうって」
あの後医者に行き、蓮は記憶喪失に似た混乱だと診断された。安静にしていれば直ぐ治るということで、現在二階で眠っている。
勿論傷は治したが、落とした記憶までは治せなかったようだ。
蓮が無くした記憶はここ一年程。つまり、ライダーバトルや私たちと出会ったことも忘れている。
マァ、一時的なものなら、そう大きな損害もないだろうが。
すぐ治るとは言ってたけどね、と言いながら、食事を持って二階に上がる優衣。蓮に食事を届けるらしい。
叔母サンはそんな彼女に、だといいけどね！と言い捨てて、そのまま愚痴を続けた。
「昨夜もね、私のことすーごい胡散臭い目で見るのよ。病人だったらもうちょっと、可愛げあったっていいじゃんね？」
『蓮に可愛げ…？』
「そうよ？あの子はね、畳の上じゃ死ねないね。私の勘に、間違いはないわ」
叔母サンはそう言って、ゴミを纏めて外へ行ってしまった。
残されるのは、私と真司。
「嫌な勘だな…マァ、分かるけど」
『……やっぱり、蓮に可愛げがあったら、それはそれで気持ち悪くない？』
「Aちゃんずっとソレ考えてたの？確かに気持ち悪いけどさ…」
私たちは静かになった花鶏のカウンターで、黙々と朝食を口に運んだ。優衣が蓮に持っていったのと同じものだ。
暫くして。
オレンジジュースで喉を潤していると、階段を駆け下りてくる音が聞こえてきた。
……優衣？
「蓮が居ない！」
「えっ？」
降りてきたのはやっぱり優衣で、彼女は辺りを見渡してからそう言った。
予想だにしない言葉に、真司が間抜けな声を出す。
あのバカ、大人しく寝とけばいいものを。
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みーちゃん - 龍騎本当大好きなので本編沿いの小説がでてくれてうれしいです！これからも頑張ってください！応援してます！小説を書いていないので大変さは分かりませんがファイトです！ (2022年10月25日 19時) (
レス) id: ee873f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ますこ - 龍騎、大好きなので楽しんで読ませて頂いてます！これからの更新も楽しみにしてます！ (2022年10月17日 20時) (レス) id: 0698efded3 (このIDを非表示/違反報告)
okaka - 今、ちょうど龍騎を見ているのでとても楽しく読んでいます。この作品でとても癒されています！大好きです！！ (2022年10月16日 21時) (レス) id: 87b1e34c00 (このIDを非表示/違反報告)
いとこんにゃく(プロフ) - 好きすぎて一気見しちゃいました…ほんとに大好きな作品です；；これからも応援してます…！ (2022年10月16日 5時) (レス) id: ebebe27350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちなちこ。 | 作成日時：2022年10月9日 22時
