狐の一人遊び[文スト] (ページ8)

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五匹ページ8

中島side

「おー！国木田君、Aさん、ご苦労様」

『謝る気がゼロなのはわかったよ』

「苦労は凡てお前の所為だこの自殺嗜癖！」

「お前はどれだけ俺の計画を乱せば＿」

な、なんか凄い怒ってる…

この人に振り回されてるのかな…

僕なら耐えられる気がしない

「そうだ君。良いことを思いついた！彼は私の同僚なのだ。彼に奢ってもらおう！」

「へ？」

い、いいのかなぁ？

「聞けよ！！」

『わぁ…胃薬飲む？』

「君、名前は？」

「中島…敦ですけど」

「ついて来たまえ、敦君。何が食べたい？」

＿＿＿僕が食べたいもの…

「はぁ…あの…。茶漬けが食べたいです」

[ぷっ！]

「はっはっは！餓死寸前の少年が茶漬けを所望か！」

…美味しいのになぁ

「良いよ。国木田君に30杯くらい奢らせよう」

「俺の金で勝手に太っ腹になるな太宰！！」

『僕が払うよ…国木田君何時も大変そうだし』

「だ、大丈夫です。Aさんに払わせるわけには」

「…太宰？」

「あぁ、私の名だよ」

「太宰＿＿太宰治だ」

＿＿＿＿

『わぁ、カッコいいなぁ』

「思ってませんよね。というよりAさんが奢ってくれるんですか？私、蟹が食べたいです」

『払うと思ってるなら相当な馬鹿だね。頭のネジを探してきなよ』

「あの…行かないんですか」

「おい、小僧行くぞ。」

「あ、はい」