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『此処は何処だ……?』


コンビニから出た後、来た道を真っ直ぐ戻っていたつもりだったのに、目の前に広がるのは薄暗い路地裏



『伊地知に迎えに来てもらうか?でも、あんな事を言った手前頼みづらい……』



あんな自信満々に大丈夫!と言ったのに迷子なんて、恥ずかしすぎる




『頑張って自力で出よう!』



少し遅れる、と伊地知にメッセージを送る



『よし、これで多少遅れても平気……ん?』




ふと、足にモワモワした物が当たったので下を向く



『あら可愛い!』



そこには、小さな野良猫がいた



『君も迷子〜?一緒だね』



子猫のことも迷子扱いしながら頭を撫でると、嬉しかったのか手にすり寄ってきた



『……猫は世界を救う』



そんな巫山戯たことを言いながら撫で続けていると



「おや、こんな所で何をしているんだい?」



『びッ……くりした』




不意に後ろから喋りかけられ、驚く


振り向くとそこには、額の縫い目が特徴的な髪の長い男性がいた





「ごめんね、急に話しかけて驚いただろう」



『い、いえ……平気です』



路地裏に来るような人だからどんな奴だと思ったが、案外常識人で安心する



「それで、此処で何をしてたんだい?」



『あー……実は迷子でして、この路地裏を抜けるにはどっちに行けばいいですかね?』



「それなら、此処を真っ直ぐ行って右に曲がると良いよ」



『ありがとうございます!』


そう言って、この場を去ろうとした……が、それは出来なかった




『ど、どうしたの?』



先程まで手に擦り寄っていた子猫が、何もない場所に向かって威嚇し始めたのだ




『そこには何もないよ?』



「猫は人ならざる者が見えるって言うし、幽霊でもいるのかもね」



『そんな怖いこと言わないでくださいよ!』


急な怖いことを言ってくる彼に殺意が湧く



「あはは!そんなに怒らないでくれ、この猫は私に任せて君は早く此処から出た方がいい」



『…それじゃあ、お言葉に甘えて……猫ちゃんもバイバイ!』



未だ何かに威嚇している子猫に別れを言い、路地裏から出る









「……行ったか、もういいよ」


その言葉を合図に子猫の首が飛んでいく



「全く、我等に向かって威嚇するなど馬鹿な生き物だ」


それより…と続ける目が1つの呪霊



「何故あの女を逃した?旨そうだったのに」



「さぁ……どうしてだろうね」



そう言いながら歩き出す男についていく、人ならざる者が3体









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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
らる - 続き…続きが欲しいです…ッ! (2021年2月23日 9時) (レス) id: 479d7ce450 (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ(プロフ) - ちゃんさん» 一緒ですね....頑張りましょう! (2020年12月1日 21時) (レス) id: a8cfebc199 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - 私もテスト今週からです......テスト明けの更新を楽しみにしています!お互い頑張りましょう! (2020年11月30日 21時) (レス) id: 1628113272 (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ(プロフ) - 勿忘草さん» 本当ですか!?笑ってもらえてすごく嬉しいです!コメントありがとうございます! (2020年11月24日 19時) (レス) id: a8cfebc199 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ケチャップ | 作成日時:2020年11月22日 22時

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