新鮮なミカン【呪術廻戦】

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「あ、Aさん！探しましたよ」



『伊地知〜！丁度いい所に来てくれたね』



あの後、校門前に戻ろうと思っていたのだが、なかなか辿り着けなかったので助かる



断じて迷子ではない、確かに方向音痴だけど迷子ではない




「もうお帰りになりますか？」



『うん、今日は伊地知のために高専来たんだから家まで送って〜』



「勿論です！」



笑顔で了承してくれた彼に、此方も頬が綻ぶ









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『あっ、伊地知ストップ！』



「え？」



数分、伊地知に車を走らせていると、ある事を思い出したので止めてもらう



「どうかしましたか？」



『ちょっとコンビニに寄りたくて』


それなら私が……と、代わりに行こうとする伊地知を止め、車から降りる




『大丈夫大丈夫、コンビニはすぐ其処だから』



「あっ、ちょっとAさん⁉ ……行ってしまった」


これには思わず伊地知も溜息を吐く




それもそのはず、Aは極度の方向音痴なのだから



初めての土地では、道がわからないのに自分の直感を信じて歩き続けてしまう癖がある






『おっ！コンビニ発見』




無事にコンビニに辿り着いたのは良いが、帰りも無事にとは限らない




「……何もないと良いんですけど」









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