新鮮なミカン【呪術廻戦】

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あの電話のことがあってから数日後、伊地知から不在着信が入っていたことに気づく



そういえば、あの後仕事が忙しくて問い詰めること出来なかったから丁度良いか



そんなことを思いながら、折り返しの電話を掛ける




「もしもし！」



『うわッ、出るの早すぎ』


ワンコールで電話に出た彼を心の中で少し引く



『それで？どうかしたの』


「はい、今から高専の方に来て欲しいのですが…」


『うーん、今からか……少し難しいかも』



スケジュール帳を見ながら答えると、分かりやすく落胆したような声を出す伊地知




「そ、そんな……お、お願いします！」


悲願するように頼んでくる伊地知に少し違和感を感じる



『ねぇ……また声震えてるけど、誰かいるの？』


「えッ」



いつもならハキハキと喋る彼だが、今は震えた声で喋っているのだ


そう、以前の時のように



「ま、まさか……私1人ですよ」


『ふーん？まぁいいや、少し遅れてもいいなら高専行くよ』


「え、来てくれるんですか⁉」



来て欲しいと言ったのはソッチだろ、と思いつつ承諾の言葉を言う



「ありがとうございます‼それでは、校門前でお待ちしています」



『はーい』



そう言って電話を切る




『さてと、伊地知を震え上がらせていたのが何なのか確かめに行きますか』



携帯と財布など、必要最低限のものをバッグにしまう








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