検索窓
今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:44,451 hit

13 ページ23

A「ここが、今回の依頼の場所…?」

A は目的地と伝えられた場所を目の前に唖然としていた。
何故なら、そこには何の変哲もないマンションが一棟建っていたからだ。

鉄「そう。マンション自体は問題ないんだけど、依頼主の部屋だけ妙な事が起きるらしいよ」
A「それってただ単純に事故物件だったんじゃ…」
鉄「案外、依頼主が原因だったりして」
A「ラストで怖くなる話みたいな展開やめて!?」
鉄「冗談だよ」

じゃあせめて笑ってよ…ずっと真顔じゃん。

鉄「報告書で確認したと思うけど303号室ね」
A「廃墟でも無いし、普通の住宅街だし…調子狂うなぁ」
鉄「他の住民も住んでいるから被害は出さないように、との事です」
A「無茶言うよね。特級呪霊案件の癖に」

チーン
Aはまだ新しく見えるマンションのエレベーターに乗り込み、鉄と向かい合わせになる。

鉄「お気を付けて」

会釈をする鉄に向かって手を振り、エレベーターの『3』のボタンを押した。





【303】
ピーンポーン
ガチャ

「こんにちは、依頼してた人かな?」

中から出てきたのは茶色の短髪にカジュアル過ぎない服、大体20代前半に見える青年だった。

A「あ、はい。呪術高専から参りました。Aです」
「へぇ、思ってたよりかわいいね」
A「へ?」

男はふわりと柔らかな笑顔を見せる。

「ああ、ごめん。勝手におばさんとかお爺さんとかをイメージしてたから…若い女の子が来て、つい本音が」
A「はぁ…」
「俺は山田 透。よろしくね〜。さ、入って入って」
A「…失礼します」

Aは眉をひそめて、303のプレートが飾られた部屋へと足を進めた。

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
329人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

縁儺 - 私が主人公だったら上層部消す(ドヤァ)んで上層部なって皆に適切な仕事を送ったりする (2022年5月27日 19時) (レス) @page21 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 更新待ってますね!とてもお気に入りです! (2022年1月25日 0時) (レス) @page16 id: 88b31f4df5 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 凄い面白いです‼︎でも子供の頃から友達だった呪霊を消すのはきついですね💧 (2022年1月22日 8時) (レス) @page16 id: 28f067a82d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:せむせむ | 作成日時:2021年7月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。