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A「ここが、今回の依頼の場所…?」
A は目的地と伝えられた場所を目の前に唖然としていた。
何故なら、そこには何の変哲もないマンションが一棟建っていたからだ。
鉄「そう。マンション自体は問題ないんだけど、依頼主の部屋だけ妙な事が起きるらしいよ」
A「それってただ単純に事故物件だったんじゃ…」
鉄「案外、依頼主が原因だったりして」
A「ラストで怖くなる話みたいな展開やめて!?」
鉄「冗談だよ」
じゃあせめて笑ってよ…ずっと真顔じゃん。
鉄「報告書で確認したと思うけど303号室ね」
A「廃墟でも無いし、普通の住宅街だし…調子狂うなぁ」
鉄「他の住民も住んでいるから被害は出さないように、との事です」
A「無茶言うよね。特級呪霊案件の癖に」
チーン
Aはまだ新しく見えるマンションのエレベーターに乗り込み、鉄と向かい合わせになる。
鉄「お気を付けて」
会釈をする鉄に向かって手を振り、エレベーターの『3』のボタンを押した。
【303】
ピーンポーン
ガチャ
「こんにちは、依頼してた人かな?」
中から出てきたのは茶色の短髪にカジュアル過ぎない服、大体20代前半に見える青年だった。
A「あ、はい。呪術高専から参りました。Aです」
「へぇ、思ってたよりかわいいね」
A「へ?」
男はふわりと柔らかな笑顔を見せる。
「ああ、ごめん。勝手におばさんとかお爺さんとかをイメージしてたから…若い女の子が来て、つい本音が」
A「はぁ…」
「俺は山田 透。よろしくね〜。さ、入って入って」
A「…失礼します」
Aは眉をひそめて、303のプレートが飾られた部屋へと足を進めた。
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縁儺 - 私が主人公だったら上層部消す(ドヤァ)んで上層部なって皆に適切な仕事を送ったりする (2022年5月27日 19時) (レス) @page21 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
みと - 更新待ってますね!とてもお気に入りです! (2022年1月25日 0時) (レス) @page16 id: 88b31f4df5 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿です - 凄い面白いです‼︎でも子供の頃から友達だった呪霊を消すのはきついですね💧 (2022年1月22日 8時) (レス) @page16 id: 28f067a82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せむせむ | 作成日時:2021年7月14日 23時