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『私が幸せだったら、とか。ホント、どうでもいいから。』


私はそう吐き捨て、彼の前から立ち去った。


もう、君には関係ないんだよ。何も気にすることは無い。


私はふらふらとした足取りで人気のない所まで歩くと、その場で座り込んだ。


『……いい加減、私のことは忘れてよ。』


何も出ない目元に、手を当てる。

でも、出ないものは出なくて。


私は、黄昏時を示している空に、少し弱音を吐いた。







それからひと月くらい経った頃。

やっぱり、彼は私の事を簡単には忘れてはくれないらしい。



「…俺のことを恨んでいるか。」

『恨んでないよ。仕方の無い事だったじゃん。』




君のことを考えれば、あれは仕方ない事。私とあなたが別れるのは仕方なかったことなんだ。

お互い会える時間が少ないんだから、何時こうなっても仕方の無い事だったんだよ。


「…本当に、すまない。」



謝らないでよ。
私もあなたも、お互い様なんだから。



彼は、鬼殺隊の偉い人。
九人しかいない柱のうちの一人。


一見無愛想で優しさの欠けらも無い彼だけど、本当は誰よりも仲間思いんなんだ。


そんな意外にも女性受けしそうな性格だと言うことを承知して、私は彼と付き合っていたけれど。




「…俺はまだ…お前のこと…。」

『…ごめんね。』




わかっていたけど、仕方がない事だよ。


私はまた、彼に背を向けた。




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mustard(プロフ) - 本当…私の事泣かせに来てるな!作者さん!!なんだよ!ポケットテッシュ全部使って何が悪い!涙が止まんなかったんだよ!←逆ギレ (2020年3月18日 2時) (レス) id: e36ed0dc7b (このIDを非表示/違反報告)
- 凄く感動しました!!これからも頑張ってください!ありがとうございました!! (2020年1月26日 11時) (レス) id: dbe2a2ad53 (このIDを非表示/違反報告)
大山撫子(プロフ) - ササミさんの新作と聞いて駆け付けてみれば…なんですかこれは!(泣)しかも推しって……涙腺崩壊しました…。自分も占ツクで泣いたの初めてです!ありがとうございました! (2020年1月26日 10時) (レス) id: 7e908248b2 (このIDを非表示/違反報告)
舞雪 - 読んでて途中で気付いて泣いてしまいました・・・。占ツクで泣いたの初めてです!ありがとうございました!! (2020年1月26日 3時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ - ひょええ……感動しました…。こういうオチも好きです!文章の雰囲気が大好きです!有難うございました! (2020年1月25日 21時) (レス) id: 2bd86dfab5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ(国産) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1e4d26931d1/  
作成日時:2020年1月25日 21時

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