コスプレが趣味なんです【名探偵コナン/降谷零】

Story8 ページ10

You side





「こうして出会えたのもきっと何かの縁なので、失礼ですがお名前を伺っても宜しいでしょうか？」

『えっ、あっと、梶原Aデス……』

「Aさん、ですか。素敵なお名前ですね！」

『ハハ……ありがとうございます。』


あれからほんの数分感。

戸惑う私をよそに、目の前のイケメンは絶え間無く質問を私に突き付けていた。


…正直に言ってもいいですか。

さ っ さ と 仕 事 し や が れ


ねえ、貴方様の背中に突き刺さってる視線に気付いてらっしゃいます？？

私すっごい睨まれてるんですけど？？ねえ？？？←


私の独断によるこんなイケメンは嫌だランキングぶっちぎりの1位だよははは。

……全然笑えねえよばぁか()


『ところで安室さん、そろそろお仕事に戻らないと駄目なのでは…？』

「あ、いえ。僕、今日はもう5時にシフト終わってるので。」


いい加減耐え切れなくなりそう言えば、安室さんはポアロ内の時計に視線を向けながらそう言った。

チッと心の中で軽く舌打ちをした私は絶対に悪くない。←


「…ところで、Aさん。
僕、自分の名前なんて教えましたっけ？」


トホホと泣きそうになっていると、目の前のイケメン。もとい安室さんがそんな質問を下してきた。


『……えっ？？
…あっ、もしかして安室さん、SNSとかやってないですか？』

「え？」


……あっ(察)

さてはこの人、流行りに乗りまくってると見せかけてSNSをしていない系イケメンだな？？？


『……マジですか…。』


いやあー、草食系イケメンって本当に実在するんだなあ…(違う)

てかここ梓さんも可愛いし、何だかんだ言って安室さんはイケメンだし。


……あれ？

ここ、何気に日本で一番顔面偏差値が高い喫茶店なんじゃね……？？(震え)


世の中は狭いようで狭いんだなあ…。←

身をもってそう実感した日だった。

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