Story 3 ページ3
＿＿＿
『うっ！！！』
なんと可愛くない声なんでしょう。
前から来てる人に気づかずぶつかってしまった私。
「いっったぁぁ……」
全速力で走っていたからぶつかった反動が凄く、お互い跳ね返って転んだ。
痛くて一瞬何が何だかわからなかったが、すぐに私のせいで目の前にいる人が尻もちついてることがわかった。
『あ、あ、ごめんなさい！！大丈夫ですか！？！」
大丈夫だ、とただ一言だけ言って、目の前にいる男の人は立ち上がった。
(めっちゃイケメン…)
顔を見ると見たことないくらいキレイな顔で、見とれてしまっていたが、そんな思いもつかの間で、後ろから私を追いかけていた3人の男性が走ってきている。
(やばい！！逃げなきゃ！！！)
私は荷物をもって逃げ出そうとして彼に挨拶だけしようとまた顔を見ると、頬に傷があることに気づいた。
『！！私のせいだ！ごめんなさい、傷をつけて』
「ちょ、ちがっ、大丈夫だって」
私はカバンの中から絆創膏をだして傷口に貼ろうと近づいた。
けど彼はそれを拒むから、
『私！急いでるから！！！！』
それだけ言って、無理に絆創膏を貼ろうとした。
だけど、後ろからあの3人が近づい来てるのが怖くて、手が震えて上手く貼れず、逃げなきゃという焦りで動揺していたからなのか、彼が私の手を握った。
「なに、後ろのヤツらに追われてんの？」
『えっ？』
何を言われたのかわからなくて、でも、彼の手も彼の視線も暖かかったからなぜか泣きそうになってしまった。
「やっぱり追われてるみてーだな」
私は言葉がでなくて、コクりと頷くことしかできなかった。
「じゃ、俺の後ろに隠れてろ」
彼は私の手をギュッと握りしめたまま自分の背中に私を隠した。
「おい、その女俺たちに寄こせ！！、」
追いついた不良たちが彼に殴りかかろうとして私はいてもたってもいられなくて目を閉じた。
(やばい、殴られる)
すると彼の声じゃなくて、3人の男の声が痛々しく聞こえたため何が起こってるのか不思議に思い目を開けた。
目の前にいる男たちは地面に倒れており、気絶していた。
『えっ…』
「もう大丈夫だぞ」
ようやく状況が理解出来た。彼が3人を倒したのだ。
ただそれだけ言って彼は歩き出した。
私はやっぱり混乱していたけど、彼の手をしっかり握りしめ、彼の後を着いていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 389人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢 - 最高です!!ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます！ (2022年10月10日 17時) (
レス) @page10 id: 77ccf80c6f (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラたってるので外した方がいいですよ... (2022年10月6日 17時) (レス) id: b878bfc50e (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - オ/リ/フ/ラ/立ってます、、！違反になるので外して頂けると幸いです！（上から目線みたいですみません、、） (2022年10月6日 16時) (レス) id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルネ | 作成日時：2022年10月1日 15時
