グラサン分解魔は奥さんに甘い4【松田陣平】

131話 ページ12

1時間半近く待って、私達はやっと診察室に呼ばれた。


「うん、順調に育ってますね。」


『そうですか。良かった…』


「退院後、悪阻の方どうですか？」


『もうほぼ感じなくなりました。前のように普通に生活出来てます。』


「それは良かった。また何かあったら、すぐに言って下さい。」


『分かりました。』


赤ちゃんの成長も分かり、検診を終え、私達は近くのファミレスに寄った。


美味しそうにお子様ランチを食べていると、突然手を止めた。


『どうしたの？』


颯真「あかちゃんって、いつあえるの？」


『だいぶ先だよ。ママのお腹が大きくなったら会えるよ。』


颯真「おなかおおきくなるの？」


『お腹の中で赤ちゃんが大きくなるから、ママのお腹も大きくなるの。そうくんがお腹にいた時もそうだったんだから。』


颯真「ぼくママのおなかにいたの？！」


『そうだよ。帰ったら、ママのお腹にいた時の写真見せてあげる。』


食事を済ませ、家に帰ってきて、私は棚からそうくんのアルバムを出した。


『確かこの辺に…妊娠中の写真あったと思うんだけど……あった。』


颯真「みたいみたい！」


『はい、どうぞ。』


颯真「ほんとだ！ママのおなかおおきい！」


『ここにそうくん入ってたんだよ。』

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