私の親友は強敵だ2

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由香里「じゃあ、何観ます？
今の時間だとこれとこれがありますけど」





由香里ちゃんが指を指したのは

The恋愛モノな映画とアクション映画

という正反対の2つだった





優太「Aさんどっちがいい？」

『え〜そうだな〜』



内心…




アクション映画がいい！アクション映画がいい！


しかもこれ2年前廉と見に行った中華料理人が酢豚作りながら悪を倒す映画の続編でしょ！？


CM見た時飛び上がるぐらい嬉しかったやつ！！




…でも優太さんの前だし……


そこは女の子らしく恋愛映画の方がいいよね



優太さんはどっちが観たいんだろ…

私が優太さんに合わせるしかない




『じゃあ、いっせいのーでで決めません？』

由香里「それいいですね」

『でしょ！じゃあ行くよ
いっせいのーで！』





私は優太さんが目線を左の映画に向けた瞬間を見逃さなかった




由香里「廉だけアクション映画じゃん」





やっぱり……


優太さんは恋愛映画を指さした




由香里「これB級アクション映画だよね？
しかもこんな映画女の子観たいと思わないですよねAちゃん」





グサッ！

私本当はそれが観たかったんだけどね……





『う、うん！！』




ここは私の作り笑いで耐えよう

この映画はまた今度見に行こう





廉「嘘つき……」

『え？』





今まであまり喋らなかった廉がいきなり喋りだした

なんだか嫌な予感がする……






廉「お前俺とこのシーズン1観に行った時面白かったって言ってたやん」

『い、言ってない！』

廉「い〜や、シーズン2あるって知った時もめっちゃ嬉しがってた」

『嬉しがってないし！！』

廉「あ、分かった！今回のやつちょっと怖いって聞いてビビってるんやろ」




廉は私がムキになるポイントを知ってる

そして私はまんまと廉のやり方にハマってします




『はぁ！？ビビるわけないでしょ！！』

廉「じゃあ、どっちがビビらへんか勝負や」

『望む所だっつーの！』

廉「じゃあ、皆悪いけどこっちの映画にさせてもらうで」





廉はチケットを発券する場所に1人でスタスタと歩き始める





優太「あ、俺も行く」





優太さんの声でフと我に返る



やばい…やってしまった……



優太さんに謝ろうとすると、既に発券をしに行ってしまい何も言えなかった




どうしよ…1人で後悔しているとふにゃふにゃした声で由香里ちゃんが話しかけてきた






由香里「Aちゃんって男の子みたいですね」

『は？』





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