ティラノな王子様3

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「合計で1800円でございます」


『はーい』





女装をした男の子がレジで私達を対応してくれるから笑いが止まらない



私が財布を出そうとカバンから財布を探していると、「2000円お預かりします」という低い声が聞こえてきた





『え？』





永瀬君の方を見ると200円のお釣りを貰っていた





『ちょ、永瀬君私払うよ！』


廉「ええって」


『だって昨日アイス奢ってもらったし』






そんな言い合いをしていると厨房の方から女の子達が永瀬君を取り囲んだ







「先輩写真撮ってください」


廉「よし、撮ろか〜
あ、この子達と写真とるからお金受け取れへんわー」







永瀬君は私に向かって笑いながらそう言ってくる


奢ってもらってばっかなのに…なんて思いながら手の中にあるお金を見つめる






営業スマイルのような永瀬君と女の子の写真を撮り終えるのを待っていると







紫耀「A〜」






と突然平野君の声が廊下から聞こえてきた







嘘・・・・


ずっと探してたの！？





廊下の方をチラッと見るの平野君は一つ一つの教室をみて回っている



やばい！！こっち来ちゃう






『永瀬君！お金後で本当に返すから！！』





焦った私は後先など考えずに教室を走って後にする





廉「え、阿部！？」





その声で平野君の視線が私に向けられた事がわかった




でも私はテンパりすぎてただ平野君から逃げるように走った

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