違った道の隻眼女4【坂田銀時】

第151話 ページ6

・







万斉「A｡」






貴「.......」








刀を腰にさした時



前に立った影を見上げる








万斉「どこへ行く」





貴「......言っただろ

祭りがあるのさ」







そう言い今までどこにいたのか



ふらりと現れた紫晋に手を伸ばす







万斉「紫晋も連れて行くのか」




貴「.....あァ


つかてめェもう少し離れねェか」




万斉「この距離で話さんと主は聞かぬ」




貴「でけェことを自覚しろ。首が痛いんだよ」




万斉「そう言えばA｡

今まで何かと避けてきたが


具体的な身長は」





貴「斬るぞ」




万斉「見たところ170もないでござるな」




貴「斬るぞ」





万斉「ざっと16s＿＿＿＿」





貴「もう一度言う。

斬るぞ。そしてヘッドホンは取れ」





万斉「もう斬られたし

取るにも主が斬った」







カシャと2つに別れたヘッドホンを見下ろし部屋を出る







万斉「A」





貴「言動には気をつけろよ万斉」






万斉「.......気をつけるでござるよ」






貴「.......」







意外な言葉に思わず振り返る






貴「.......お前ェさん、最近過保護だな」





万斉「主が悪い」





貴「なんの話だ」









今度こそ部屋を出て編笠を被る







[逃げるのか]





貴「何が」





[別に]








図星.......だった





万斉は






"私"を知っている







話していないのに







あいつは全部見透かしたような口をきく







正直.......







...................万斉がこわい

第152話→←第150話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す