第149話 ページ4
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窓の縁に腰かけ
窓一面に映る月を見やる
貴「ふーっ.......」
もうこんな月は見たくない
気に入らないのに
こうして見上げる私はバカか
貴「.............どうした。入らねェのか」
障子の向こうの影
来島「A様.......」
1度だけ目を向けまた月に戻す
来島「お聞きしたいことがあります」
貴「.......なんだ」
来島「左目の包帯.......」
貴「.............」
来島「万斉先輩からは攘夷戦争で怪我をしたと聞きました。
でもあの戦争はもう10年前.......。
どんな怪我も治って________」
万斉「治っておらぬよ」
来島「万斉先輩!」
万斉「お前がAの機嫌をそこねぬか心配でな」
貴「.............」
来島「あ...その.......怒らせるつもりは...」
そう言えば万斉には全部話した
と言っても寝てる間に包帯取ったり
四六時中聞いてきたり
挙句の果てには紫晋にまで聞き出す始末だから
言わされたってのが正しいが
貴「.......そうだな」
来島「A様.......?」
そっと引っ張り包帯をとく
貴「怪我.......。
まァ、治そうにも治せねェのさ」
来島「っ、」
この左眼に視力があればまた子と眼が合っているだろう
万斉「嘘をつくなA。
治っていないのは主の心の傷であ___」
貴「万斉。」
自分を知っているやつが
来島「A様」
貴「.......なんだ」
来島「包帯.......巻かさせてください」
貴「.............」
無言の私を了承と見たのか膝の上の包帯を持ったまた子
来島「.......失礼します」
貴「.............」
来島「.......髪、綺麗ですね」
貴「.......そうか」
来島「左眼にかかる髪、切らないんですか?
.......せっかくのお顔が..」
貴「.....見えないんじゃ切ったって意味ねェさ」
来島「.............」
貴「.......ありがとな」
私への配慮か優しいからなのか
自分で巻くより緩い
貴「万斉。
岡田拾った時にいい事を耳にした」
万斉「また何を考えたでござるか.......」
貴「んな嫌そうな顔すんな。
ちょっと祭りに参加するだけさね...」
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赤砂晋助.(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» すみませんありがとうございます(●´▽`●) (2019年3月30日 3時) (レス) id: f23487b2b0 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 176話が177話になってますよ。 (2019年3月30日 2時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - くじら雲懐かしいw (2019年3月26日 9時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 赤砂さんの作る内容メッチャ好きです!!これからも頑張って下さい!! (2019年3月19日 6時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - いつも楽しみに読んでおります。続編おめでとうございます。これからも頑張ってください。応援しております! (2019年3月19日 5時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤砂晋助. | 作成日時:2019年3月19日 1時