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第170話 ページ25









貴「.............」







宇宙と違い





地球が日が登るから朝が眩しい.......







万斉「起きたか」




貴「ん.......」







部屋に入ったきた万斉をよそに二度寝を試みる






万斉「拙者の前で二度寝とはいい度胸でござるな」





貴「.......どういう意味」







戦が終わっても相変わらず睡眠時間は短い






万斉「また眠れなかったのか」





貴「.......よく見てるな」







朝起きるのが遅いとか



昼寝をしているからとか





そんな他愛ない理由だったら枕に涙跡なんて残らない






唯一開く右眼まで閉じたら



もう見えるのはあの光景だけ







万斉「.......こんな話を巷で聞いた」





貴「そうかい」





万斉「聞いても聞かなくてもいいでござる


拙者の独り言だと思ってくれ」







いつもだったらガミガミしつこく言うくせに




聞き流せなんて言うもんだから




仰向けのまま思わず外の襖を開ける万斉を見やる







万斉「どちらかは忘れたでござるが


右目と左目で過去と未来、見ているものが違うらしい」





貴「...............................」






万斉「確か左目が未来だったような...」







過去と未来、ねェ.......







万斉「いや逆であったか」




貴「どっちでもいい」







左目が未来を見るなら



私にはもう未来は見えない。






左目が過去を見るなら



この瞼の奥に焼き付いた光景が一生もんだ








万斉「はてさて.......どっちであったか」





貴「.............」







こちらにきた万斉に身体を起こし




差し出された包帯を受けとる







万斉「煙管、火は用意したでござる」





貴「つまり」





万斉「酒は飲むな」





貴「はぁ」





万斉「酒も煙管も百害あって一利なしでござる」





貴「百害あって一利なしはお前の説教だと思うがな」





万斉「何か言ったか」





貴「何も」








まだ何かブツブツ言いながら出ていった万斉をその場で見送り





足音が遠のくのを感じながら包帯をまく





.







.







.









貴「.............やっぱ何も見えねェや...」

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赤砂晋助.(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» すみませんありがとうございます(●´▽`●) (2019年3月30日 3時) (レス) id: f23487b2b0 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 176話が177話になってますよ。 (2019年3月30日 2時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - くじら雲懐かしいw (2019年3月26日 9時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 赤砂さんの作る内容メッチャ好きです!!これからも頑張って下さい!! (2019年3月19日 6時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - いつも楽しみに読んでおります。続編おめでとうございます。これからも頑張ってください。応援しております! (2019年3月19日 5時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤砂晋助. | 作成日時:2019年3月19日 1時

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