色を知らないお前に見せたい色、戸惑う色2【高杉晋助】

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高杉「A。そろそろ呉服屋行かねぇか」






貴「あ、ごめんなさい。そうですね」






高杉「どうせその中の簪もほしいの決まってないんだろ」







貴「え？」







高杉「次くる時までに決めとけよ。」







貴「晋助様っ………………」







高杉「な、泣くなよ」








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貴「すみません、この方の瞳の色と髪の色に似た色ってありますか？」






高杉「バカかお前。何言ってんだ」







店1「あ、少々お待ちください。別の者に持ってこさせます」








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店2「おまたせしました。こちらなんてどうですか？」






貴「綺麗………………」






店2「旦那様。奥様にはもっと綺麗な色がお似合いだと思いますが…」






高杉「……知らねぇよ。そいつが物好きなんだろ」






店2「ふふ。ではご試着なさってください。


お決まりでしたら、再度お呼びください」








貴「………………」







高杉「どうした。着ねぇのか」







貴「あの人…。もっと綺麗な色って……。


晋助様が一番綺麗な色なのに」






高杉「それが普通だ。お前が変わってるだけだ。


こんな俺なんぞを綺麗だと言うのはお前だけだろ」








貴「たくさんいます！」







高杉「いい。お前だけがそう言ってくれれば。」








貴「っ…………できればその綺麗な瞳は双眼で見てみたかったです…。」







高杉「俺だって隻眼じゃお前を見るには足りねぇよ。


お互い様っつーやつだ。だからさっさと着替えろ」








貴「…………はい。分かりまし___________



……あの、なんで晋助様まで試着室に…」







高杉「着たとこ見る」







貴「着替えたら、出ますから……」







高杉「俺色に染まったお前を他のやつに見せるわけにはいかねぇ」







貴「…………」







高杉「案外広いから邪魔にはならねぇだろ。



それともなにか？着替えさせてほしいのか？」









貴「あっち向いてください」








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・






in鬼兵隊








貴「ありがとうございました晋助様」







高杉「あァ…。」






貴「早速着ます！」






…







ﾄﾞｻ…








貴「………あの、」







高杉「なんだ」






貴「今着たばかりなのに…脱がすんですか？」









高杉「…似合ってるぜ………………」

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