色を知らないお前に見せたい色、戸惑う色2【高杉晋助】

………いい加減にしろ…（ﾘｸ） ページ18

貴「そうなんですか？」






鬼隊1「本当ですよ」






貴「なら、今度試してみますね！」









高杉「……………」








・









鬼隊2「これなんてどうですか？」






貴「わぁ。いいですね！」









高杉「……………」









・









貴「ありがとうございました万斉さん。

それと…長くお部屋に居座ってしまってごめんなさい。」








河上「構わぬでござるよ」









高杉「…………………」









・








鬼隊3「Aさん」









高杉「……………………」









・









この頃あいつは男とばかりいる……。






船に野郎しかいねぇのもあるが






あいつが他のやつと笑ってるのは気に食わねぇ…









高杉「……………ぁ」








鬼隊4「その………総督との関係は知っています。


だけど一度お伝えしたくて……」






貴「………………」









そしてもてる………。








いくら女がいねぇっつたって





来島に惚れるやつはいなかった









俺の女が認められるのは悪い気しねぇが






腹立たしくも思う









・





・









貴「あ、晋助様。戻られていたのですね」






高杉「……………」






貴「晋助様？」







高杉「………寝る。」







貴「ど、どうかなされましたか？」







高杉「………話しかけるな」







貴「晋助様？」









不安そうな声に後悔が募る





こいつに当たっても意味なんぞねぇ……。









貴「どこか…体調でも………」






高杉「聞こえなかったか」






貴「本当にどうなされたのですか…？

私……何かお気に触ることでも………」








そう言いながら俺の着流しを整えるこいつの目が





異様に妖艶でくらっとくる









高杉「……そうやって…他の男にも色気まいてたのか」






貴「えっ……？」






高杉「遊女のてめぇには男惚れさせることはたやすかろうよ」






貴「な、何言って…………」






高杉「俺だけにしろと言ったはずだ」








思ってもないことだけを言い捨て手を振り払う









貴「ま、待ってください！」

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