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第61話 ページ13

貴方side









照れくさそうにそう呼ぶよう、促す晋助様に微笑む








貴「晋助、様………………」








高杉「ん。」









ふい、とあっちを向いた頬を優しく包む









高杉「…………………」









綺麗な深緑に私が映る








自分が緑輝と名付けられた理由が痛いほどわかる明緑に







また、綺麗な顔の晋助様が映る









貴「愛し、て…ます…………」







高杉「男に本音でそれを言うのは初めてか」







貴「………はい。」







高杉「なら俺も本音で言ってやらァ。」









俺も初めてだからな、と私の手を頬から離し自分の方へ引っ張る晋助様








高杉「A。」








貴「はい。」








高杉「愛してる。」








貴「…………………聞こえません…。」








さっきのお返しに






少し意地悪してみる







怒るかな








高杉「愛してる。」







貴「っ、」







高杉「聞こえたか」







貴「まだ…………」







高杉「ふっ、言うじゃねぇか。」








ふわりと耳にかかる吐息にくらくらする








高杉「仏の顔も3度までって知ってか」








貴「鬼兵隊…………………」








高杉「最初から鬼、ってわけねぇ。


お前ェさん、随分言うようになったな」









貴「え……あ、…」









気づけば何故か私はベッドの上………。









貴「ま、待ってください……、晋助様…病み上がり……」









高杉「お前で治る」









そ、そうだった………………







初めて会った時からこの人の色気はすごかった…







長い睫毛から覗く熱を帯びた瞳






艷やかな形のいい唇







首筋にかかる綺麗な髪……………









貴「し、晋助っ…様…」







高杉「はぁ……………。お前を見るには片眼じゃ足りねぇ…」








貴「っ、」









何気ないその言葉に胸が痛んだ








貴「晋助様…………」








高杉「Aっ、」









そっと首に腕を回し二度と開くことない瞼に口付ける









貴「もう……辛い思いはさせない…。私が……幸せに…」








高杉「……………………言ったな。」









なら離れるな。






そう言った低い声を私は忘れない







灰色の世界で唯一光を持ったあなた色…。









私が愛した









高杉晋助という色___________









この光……









栄光あれ_____________





END

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りなりー - 最高ですね、続きも楽しみにしてますよ。 (2020年3月17日 20時) (レス) id: 45e0f85ae1 (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - この作品好きですよ。更新すごく楽しみに待っております。 (2019年2月24日 20時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
オリオン(プロフ) - ありがとうございます!これからも楽しみにしてます。 (2019年2月13日 19時) (レス) id: 9f4dc91337 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 赤砂晋助さん» ありがとうございます!とっても面白かったですまた頑張って下さい! (2019年2月8日 21時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - オリオンさん» リクエスト承りました!何か…ん?って感じになりましたが、不満でしたら構わず言ってください!ありがとうございました! (2019年2月8日 18時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤砂晋助 | 作成日時:2019年2月2日 21時

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