違った道の隻眼女【坂田銀時】

第24話 ページ25

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なんでこいつはこうも私の近くにいるのか…





桂「高杉。こんな夜更けに遊び歩いてていいのか？


今度こそ勘当されるぞ」






貴「心配いらねぇ。どうせ明日には勘当される身だ。」






というかあいつどこいったんだ…



確かにずっと一緒にいろなんて言ってねぇが



あの後早々にいなくなりやがって…







桂「どうした」






貴「別に。お前こそ遊び歩いてていいのかよ。

せっかくの特待生がとりけしだぞ」






桂「心配はいらん。ちょうどくだらんゆとり教育にはうんざりしていたところだ」






貴「そ。」






桂「夜になる前に逃げるよう伝えておいた。


借りは返さん、とな。」







貴「あいつらしいさ。」







桂「名門講武館切手の悪童と神童が組むんだ。


役人の足止めくらいたやすかろう。」








貴「………そうだな。」






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銀時「名門の2人？笑わせるな



国家転覆を目論む反乱分子を育成する悪の巣。

………松下村塾悪ガキ3人の間違いだろ？」







桂「お前…なぜここに……逃げろといったはず…！」






銀時「そりゃ松陽の話だろ？


なぜ俺まで逃げなきゃならねぇ」






貴「こいつはそういうやつだろ。」






桂「だが……」






銀時「それに、夜遊びから学校のサボり方まで覚えたんだ。

もうお前らはもう立派なうちの門下だ。別れの挨拶くらいくるさ」







貴「別れ、ねぇ…」







銀時「あぁ。もうこれで充分だ。あとは俺がやっからお前らは手ェ引け。


どうせ俺と松陽は流れ者だ。居場所なんざどうにでもなる。



だがお前らは違う。これ以上関わったら戻れなくなるぞ。

…………士籍を失いてぇのか」







貴「………戻る場所なんぞあったらハナからこんなとこには来ねぇ」






桂「おばあが死んでから天涯孤独の身。


何より、士籍などという肩書が必要なものにはもうなる気はない」








貴「もしそんなもんがあんなら……誰に与えられるでもねぇ



この手で見つけ」








桂「この手でつかむ。」









銀時「そうか………。じゃあもう何も言わねぇ。」









だってそうだろ








"弱い己を律し"








あの人の言葉だ









私には真っ直ぐ届いたさ









あなたがどんなに強大な力でも









「破りてぇのはあんただよ、松陽先生。」









やっぱり武士とは何か、さっぱり分からんが






あなたを追っていけば見つかりそうな気がするよ

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