第43話 ページ44
貴方side
最後の言葉の意味を彼は教えてくれない
それでも月日は流れて
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貴「しばらくここに?」
高杉「あァ。」
もう一度、案内された部屋を見渡す
貴「もう…家、じゃないですか……?」
高杉「必要なもんは揃えたつもりだ。
なんか足りねぇもんがあったら万斉に言え。」
部屋というより家。
いくつかの部屋、浴室、厠、台所…。
鬼兵隊の船の中にこんなところあったかな……
貴「で、でも、どうして急に…………………」
高杉「しばらく大事な用があってな。
あの部屋だと外が騒がしいからお前はここにいろ。」
貴「そのためだけに用意されたのですか?」
高杉「絶対出るんじゃねぇぞ。多少船が揺れても気にするな」
淡々と話をすすめる高杉様に疑問を抱くも
彼は止まらない
高杉「退屈しねぇよう、暇つぶし程度には色々揃えた。
飯は必ず食えよ。睡眠もしっかり取れ。」
貴「ちょ……高杉様…………………」
高杉「そこの扉の奥に万斉を待機させる。
いねぇ時は部屋前の奴に声かけろ」
門番もいるの………?
高杉「…………あまり万斉の部屋はいんじゃねぇぞ。」
貴「高杉様______________ 」
高杉「それと………………」
あれ、と指し示されたのは………扉?
高杉「開けてみろ」
貴「…………………」
取手を引っ張り扉を開けると
中は呉服屋のようにずらりと並んだたくさんの着物………
全て灰色だけれど模様が綺麗で感嘆の声を漏らす
.
.
高杉「それは全部違う色だ。」
貴「…………え?」
高杉「んじゃ俺は行くぜ。じゃあな。」
貴「ま、待ってください!」
何______________?
何か…………おかしい……………………
今、この手を離したら……………
貴「仕事……終わったら、またお酌させてください…」
何これ……………
別れるみたい………………
高杉「………………………元気でな。」
バタン………………
え?
あの人……………
ちゃんと帰ってくるよね…?
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ユウ - 充分こちらの作品も神作でございます!涙しか出てきません! (2021年4月16日 23時) (レス) id: 3071a230ca (このIDを非表示/違反報告)
O T A K U★★(プロフ) - 泣いちゃいました……。今も、目の前が涙で潤んでぼやけてます……。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 中村千尋さん» 千尋様の楽しみの一つになれてすごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 未央さん» コメントありがとうございます!更新遅かったりしましたがこれからも頑張ります! (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - ののこさん» コメントありがとうございます(^O^)はい、色盲ですがこれからもちゃんと向き合い、頑張ります(^^)続編も楽しんでいただけるよう頑張ります (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤砂晋助 | 作成日時:2018年12月30日 23時