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第3話 ページ3

貴方side









遊女達が騒いでいた原因の男。






胸元をあけた着流しに片目を覆う包帯。





煙管を手に度々チラつかせる長い脚…。






そこらの遊女よりよほど色気がある






そう思ったが私は男より空の色が気になった。









?「おい」






そしてその男は私を買った








………………








緑輝「高杉様。お酒…」






高杉「あぁ。」








近くで見るとその色気は倍増されていた




整った顔立ちに長い指。遊女が騒ぐのも無理ない…









高杉「………名は」






緑輝「それを知らずに私を買ったのですか」






高杉「………上物であるとは思っていた」






緑輝「緑輝、でございます」






高杉「緑輝、か。」






緑輝「高杉様。なぜ私を………」








私は仮にも太夫…。知らない者はなかなかいない…。








高杉「…………さぁな」







私の方はあまり見ず、ただお酒を口に運ぶだけ…







緑輝「ここにはよく来られるのですか?」






高杉「いや…。2回目だ」






緑輝「女には困りませんか」






高杉「………女に興味はない」






緑輝「なのに私を買われたのですか…


私は幸せものですね」







高杉「………お前、外に出たいのか」







緑輝「……………いえ?」







高杉「空を見上げていた」







緑輝「……………あぁ…」







高杉「それとも星が好きなのか」







緑輝「ただ眺めていただけですよ」







そういえばこの吸い込まれそうな瞳は何色なのか…








高杉「緑輝と言ったな。由来はその瞳か」






緑輝「はい。」






高杉「見事な緑だ。」






緑輝「ありがとうございます」







聞き慣れた言葉に笑みを変えした時、



高杉様と私の箸を落としてしまった……








緑輝「すみません高杉様。今新しいのを…」





高杉「いや、盆の上だ。構わねぇさ。」





緑輝「ですが………」







拾った箸は色の分からない私にとって




どっちが高杉様のものか分からない……







高杉「………どうした」






緑輝「い、いえ………」







一か八かで片方を差し出す




お願い…………







高杉「……いや、俺の箸はそっちだが…」

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ユウ - 充分こちらの作品も神作でございます!涙しか出てきません! (2021年4月16日 23時) (レス) id: 3071a230ca (このIDを非表示/違反報告)
O T A K U★★(プロフ) - 泣いちゃいました……。今も、目の前が涙で潤んでぼやけてます……。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 中村千尋さん» 千尋様の楽しみの一つになれてすごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 未央さん» コメントありがとうございます!更新遅かったりしましたがこれからも頑張ります! (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - ののこさん» コメントありがとうございます(^O^)はい、色盲ですがこれからもちゃんと向き合い、頑張ります(^^)続編も楽しんでいただけるよう頑張ります (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤砂晋助 | 作成日時:2018年12月30日 23時

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