惚れた女は冷酷冷徹無情非情【高杉晋助】

第15話 ページ16

高杉side








町人1「なぁ、聞いたかよ」



町人2「え、何が」



町人1「最近、江戸に大軍率いた攘夷志士が潜伏してるって」



町人3「まじかよ…。まだ天人に逆らうやつがいるなんてなぁ」







なんだ…こんな町民にまで知られてるとは



今日中に出たほうがいいかもな…






また見つけれなかったが…






町人1「けどよ、なんでもその志士、あの攘夷四天王の内の一人だってよ」




町人2「というと、姿を消した白夜叉か？


いや、有名な桂か。」




町人3「今更桂が出たところでここまでの騒ぎにはならないだろ」




町人2「じゃあ、高杉一派か。過激派だしな」







うるせぇ…。酒くらい静かに飲ませろ…






町人1「三人共違うって。」







…………？







町人2「桂浜の龍なわけないだろ。坂本はそんなやつじゃない」




町人1「あれ、坂本辰馬って、四天王だったのか？」




町人3「じゃあ誰がもう一つ埋めるんだよ」




町人1「俺はてっきり、白夜叉、桂、高杉、赤夜叉の四人だと」




町人2「赤夜叉！忘れてた！え、でも赤夜叉は戦死して四天王にはかぞえ＿＿＿」






高杉「おい」





町人1「ん？どうした、兄ちゃん。そんな深く傘かぶって」





高杉「今の話…」





町人1「あぁ、兄ちゃんも気を付けな。


攘夷志士ってのは何考えてるか分からん。

いつ襲ってくるかも分からないからな」






高杉「ここに潜伏してるってのは高杉一派じゃねぇのか」





町人1「高杉達は京にいるって聞いたが？



ここにいるって言われてんのは赤夜叉だ。」






高杉「…………赤夜叉だと…？」





町人1「あぁ、驚いただろ？あの赤夜叉、生きてるらしいよ」






高杉「それ、どこで聞いた」






町人1「真選組が騒いでた。今はそこら辺に検問たててるよ」






高杉「その赤夜叉、どこにいる」






町人1「…さぁ………居場所分かってたらもう捕まってると思うけどな」





高杉「……………そうか。邪魔したな」








あいつが………………

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