惚れた女は冷酷冷徹無情非情【高杉晋助】

第12話 ページ13

銀時side









沖田「旦那も探してんですかィ」






土方「見つけかくまうなんてことは」





銀時「だからしねーって。」





土方「ただ妹に会いたいだけ、ってのか」





銀時「んー、ま、人様に迷惑掛けてるってんなら


やっぱ兄として？びしっと言わなきゃだけど




この国を変えようと動いてるだけなら俺は何もしねぇ」






土方「てめぇやっぱりかばう気か」





銀時「違う違う。それを止めんのはお前らだ。



俺は関係ねぇって話よ。だから俺は桂も放っておいてる。

税金泥棒の奴らの仕事取っちゃ



只でさえ税金泥棒なのにもっと泥棒させちまうからな」






土方「誰が税金泥棒だ。てめぇまともに収めてねぇだろ」






銀時「土方君。俺はこの国の経済にちゃんと貢献してっからね？」





神楽「どうせパチンコネ」





銀時「久々に出てきてなんだよそれ…。銀さん傷ついたよ？」






沖田「それより旦那。あの志士見つけてどうするつもりですかィ。」





銀時「どうするって……あいつの志見てから決めるよ」





土方「志？」





銀時「さっきも言っただろ。



高杉のようなやり方なら止める。

桂のようなやり方なら放っとく。」






土方「高杉一派みてーな過激派だったら止める、か」






銀時「あぁ」






土方「止めるってのはどういう事だ。」






銀時「考え方を改めさせるんだよ」






土方「どうやってだ。言葉でか？



言葉ですむようなら攘夷志士とは言わねぇぞ」






銀時「わーってるよ。んなこと。



俺達兄妹はな、不器用なんだよ。

昔から素直に互いを認める性分じゃねぇ。



こいつ(刀)で語るしかねぇよ」






土方「あいつはあの赤夜叉だ。



攘夷戦争で戦場も己も赤一色で染めた女だぞ。」






銀時「妹に負ける兄貴はかっこワリィだろ。




俺だってな、白夜叉って名前持ってんだ。

妹に負けるわけにはいかねーんだよ」





土方「たとえ、その妹を斬ることになってもか」





銀時「そんな決心、あいつの噂聞いて時からできてらァ。


まぁ、俺とあいつが斬りあわなくて済むよう、祈るさ。




行くぞ。神楽、新八。」







新八「あ、銀さん」




神楽「待つネ銀ちゃん」

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