不法侵入者と地球平和3 新八side ページ4
―――――神様の話を聞いてから僕はどうやってその巫Aさんと銀さんをくっつけさせようかと考えていた。
(...銀さんに直接話しちゃ駄目だし。そもそもAさんが銀さんを好きになってくれるだろうか。)
僕の心に不安という感情が駆け巡る。
そんな中、神楽ちゃんが何か思い浮かんだのか顔をあげ口を開けると――――
「ぎ、銀ちゃん!私、甘いものが食べたいヨ!」
少し冷や汗をかきながら一生懸命に言葉を発した神楽ちゃんに少し感動しながらも僕も言葉を発した。
「そっ、そうだ。この前見た「かんなぎ」って言う和菓子屋美味しそうだったんですよ!行ってみませんか?」
すると、銀さんが「そうだな。最近糖分足りてねぇし行ってみっか。」と言って席をたつ。
僕と神楽ちゃんは二人で顔を見合わせ銀さんの後を追った。
*
「かんなぎ」と書かれた看板の前に立つと外でも解るような美味しそうな匂いが漂ってくる。
嘘っぱちで美味しいとか言ったけど本当に美味しそうだ。
外から注文出来るようになっている店の窓を叩くと中から「は、はーい!」と言ってガラッと窓が開く。
中からは黒髪のボブで左のもみ上げが長く、アホ毛のある女性が出てきた。
神様からの情報でこの和菓子屋に女性は一人しか居ないと言う事なので多分この子がAさんだろう。
―――すると、Aさんが銀さんを見るなり少し笑ってから窓からずいっと身をのりだした。
「あ、あの!...銀髪の人!」
「あ?」
どうやら銀さんに用があるらしい。
「あなた、松下村塾にいた――――?」
Aさんの言葉を聞くと銀さんは目を見開く、図星だったのだろう。
銀さんが戸惑いながら「あ、あぁ。」と返事をするとAさんは「...やっぱり!」と言って身を引く。
「あ、ごめん、なさい!...ご注文は?」
「あ、あぁ。俺は抹茶餡蜜でも貰おうか。新八と神楽は?」
Aさんの質問に銀さんが答えると僕達に注文を聞いてきた。
「あっ、じゃあよもぎ餅のつぶ餡ひとつください。」
「じゃあ私はよもぎ餅のこし餡とつぶ餡五ずつよろしくネ。」
僕達の注文もメモすると「うっうん!席に持っていくから待ってて、ください。」と言ってガラッと窓を閉めた。
「銀さん、知り合いですか?」
「...多分。」
「多分って何アルか?はっきりしろヨ。男なら。」
「えー。」
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96cm(プロフ) - あおいさん» いちいち教えてくれてありがとうございます!わかりました!見てみますね! (2017年5月14日 16時) (レス) id: 6c8bc4981f (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すみません!僕運命の人ですというのは最近やってるドラマですよ土曜日にやってるので良かったら見てみてください (2017年5月14日 16時) (レス) id: 265f34f8ca (このIDを非表示/違反報告)
96cm(プロフ) - あおいさん» はい!ありがとうございます!その、「僕運命の人です」という小説があるのですか?もしそうでしたらごめんなさい! (2017年5月9日 16時) (レス) id: 6c8bc4981f (このIDを非表示/違反報告)
あおい - とてもよかったですこれからも投稿頑張ってくださいこの話は僕運命の人ですに似せたものですか? (2017年5月9日 16時) (レス) id: 265f34f8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴木 x他1人 | 作成日時:2017年5月3日 19時