脆くて甘くて苦くて【IV】 (ページ18)

今日:5 hit、昨日:51 hit、合計:819,337 hit

18 ページ18

；こちらからはAさんsideになります(＞＜)

・・

「 ………ん、」

頭を撫でられている感覚で目が覚めると目の前には優しい顔をしたふっかがいて、それだけで昨日の出来事を思い出し、またこれからはふっかと一緒にいれるという事実に胸がきゅんきゅんなってくる、

甘い、優しい蕩けちゃいそうなでも寝起きの少し枯れた声で

深澤「ん、おはよ、A」

髪の撫でていた手が頬に移動され親指で頬を撫でながらそんなことを言われて、…わたし、しぬ。

深澤「 A～？まだ脳起きてない？」

「 ……おきてる、」

深澤「んは、おあよ～…ねみぃね、まだ」

今までも気づかないだけでこんなに甘々だったのかな、わたしが自分のことにいっぱいいっぱいだっただけで

「ねえ、いま何時？」

深澤「 9時過ぎ、下に10時半集合ね」

「 …ん、」

なんだか、優しいぽわぽわふっかを朝から見るのなんて久しぶりで変にドキマギしてしまう

深澤「ね～、なんで顔合わせてくんないの？」

「や、なにもない、何も無いから、！」

顔洗って化粧して、なんて考えながらふっかの腕を振り払い洗面所へ行こうとすると逃がすまい、とまた布団に逆戻り

ふっかの腕がお腹に回ってきてぎゅうっ、と後ろから抱きしめられる

深澤「もうちょっとだけこうしてていい？」

「 …ん、」

化粧が、用意が、なんて言いたかったけどふっかのこんな声聞いちゃったらこうするしかなくて、っていうか第一私もまだまだここの部屋にいる間だけはふっかと引っ付きといたいし

「ふっか」

深澤「ん？」

「昨日の、夢じゃない？」

深澤「はは、夢じゃねーから今Aの事抱きしめられてんだと思うけどちがう？わら」

耳元でくすくす笑うふっかの声が聞こえて身を捩ると今度は向かいあわせにされちゃって、

……あーあ、絶対今わたし耳まで真っ赤だ、

深澤「 …ほんと、かあいい。わら」

改めて目を見て言われちゃうと吸い込まれそうになる。
ふっかからの言葉にいちいちきゅんきゅんドキドキ今日は朝からわたし忙しいな

「ふっかも」

深澤「なに、かわいいの？おれ？わら」

「うん、かわいいけど」

可愛いけどもちろん可愛いのもあるんだけど

「 …かっこいい、ふっか」

ぼーっ、と口から漏れていた声はふっかには届いたかな

・・