脆くて甘くて苦くて【IV】 (ページ11)

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「 …は、いま？」

羽島「あ、はい、って深澤さん、？？！

何だよ佐久間

別にビンゴ達成しなくても終わっていいのかよ。
席を立とうとすると控えめに引かれた浴衣の裾

深澤「羽島ちゃん？」

羽島「 …ビンゴ終わるまでは一緒にいてください、」

深澤「 …いや、俺」

渡辺「羽島ちゃん、だっけ、俺じゃダメ？話し相手」

深澤「なべ、」

渡辺「こいつクズだから好きになんない方がいいよ」
「俺と話そうよ、俺、君タイプだし」

あんなに逆隣とも話すのを拒んでいたなべが羽島ちゃんを引き止めてくれて今度高級焼肉でも連れてこ

ありがとね、なべ

大広間から出て廊下の角を曲がると自動販売機に2つの影。

「岩本さっ、待っ………んっ、」

自販機の奥には壁に押し付けられて照にキスされてるAがいて、

………照は、多分酔っ払ってるんだろうけど、

「 …んっ、ね、岩本さんっ、」

深澤「ちょ、ひか、」

照を止めようと自販機側に近づくと

「岩本さ、離してっ、ください、」

俺と目が合って元々揺れてたAの瞳がもっと揺れた。

照を残ってる力全部振り絞って離して、

「 ………酔っ払いすぎ、です。
部屋まで送ります」

照を支えて部屋を聞くA

………そんなの部屋まで行ったら絶対、襲われんじゃん、

深澤「いい、俺が行くから」

「 …へ、？あ、いや、大丈夫」

深澤「いいから、部屋戻ってて」

そう言うとなんとも言えなさそうな顔をしながらも照から離れて長い廊下を歩いていくA

確か、真昼ちゃんが同じ部屋って言ってたっけ。
そんな事を思いながらベロベロに酔ってる照を部屋まで連れていく。

岩本「ふっか、」

深澤「酔い、さめた？」

岩本「ん、迷惑かけた、わり」

深澤「あいつにもちゃんと謝っとけよ、」

岩本「 …はー、まじで合わせる顔ねぇことしたわ」

深澤「 …あのさ、Aと照は」

岩本「ん？」

深澤「いや、どういう…関係なの？」

岩本「どういう？ふっかが思ってる通りだと思うけど」

それだけ言ってほんとごめん、ありがとなのコトバと一緒に閉まる扉。

俺の思ってる通りの関係？？

俺の思ってる通り？？

………なんだよ、それ
意味わかんねぇんだけど。

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