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・・
真昼「 あ、辰哉くん？ 」
深澤「 え、真昼ちゃん 」
「 丁度真昼ちゃんに話したいことあって会いに行こうとしてたんだけどさ 」
真昼「 …なに？ 」
深澤「 30分だけ部屋、貸してほしい 」
真昼「 ……Aでしょ、ご飯の後何があったのか知らないけど 」
「 泣いて帰ってきたよ 」
それだけ言ってビンゴ大会の大広間へ戻った真昼ちゃん
それは悪いけど俺バカだから、Aの部屋行っていいって捉えるよ？
ガチャと襖を開くと中にいるはずのAはいなくて、
あれ、真昼ちゃんもう帰ってきた感じで話してたよな？と思いながらも床に腰を下ろした。
それから5分後くらい、襖が開かれてそちらを見ると、
「 …………へ、なんで、」
いちごミルクを左手に持ったA。
深澤「 ……真昼ちゃんから許可貰って、」
「 ………………私、他の部屋に用事あるから 」
そう言って逃げ出そうとするAの元まで慌てて腕を掴みに行く
「 …………何、離して 」
深澤「 ……ちゃんと、話したい 」
「 私は話したくない 」
あー、もう
俺が遅すぎたせいで、目の前のAの瞳はユラユラ揺れていた。
深澤「 …おねがい、中入ってきて 」
俺の言葉には返事をせず襖を閉めて少し離れたところに座るA
勿論、俺には背中を向けて。
小さく流れてるテレビの音が聞こえないくらい俺の心臓はうるさい
深澤「 A 」
「 なに 」
たった2文字。
この2文字にこんなに傷つけられるなんて思ってもなかった
でも、今日はちゃんと話したくて
深澤「 もうちょっと近づいてもいい？ 」
反応はなし。
でも、一瞬だけAの肩が動いた気がして
さっきよりもAの近くに座って腰を下ろして
深澤「 あのさ、」
「 …抱きしめていい？ 」
何言ってんだよって、俺も思った。
考えてた言葉全部出てこなくなって、残ったのはこの一言で
「 ………………やだ、」
深澤「 やなら振りほどいて 」
「 …………やだ、」
やっぱりどっかばかな俺はこんな状況でさえも、ちょっとだけ期待してる。
振りほどかない、でしょって。
Aだってもしかしたらまだ、俺のこと好きでしょって、
ゆっくり、もうあの日以来触れられなかったAの身体を抱きしめると強ばってたAの身体がまた少し強ばったから、
あ、もう戻れないらしい
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ayaka(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！すごく嬉しいです！！ (5月1日 1時) (
レス) @page31 id: d413d8c2c2 (このIDを非表示/違反報告)
Rin.usss(プロフ) - 更新待ってます。 (12月3日 15時) (レス) id: 47605cf24d (このIDを非表示/違反報告)
たくみ - 続きお願いします！！ (10月20日 17時) (レス) @page28 id: d06caedf89 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐*(プロフ) - 続き見たいです… (2023年4月2日 0時) (レス) @page1 id: c7c0d392cd (このIDを非表示/違反報告)
なかまる - めちゃくちゃドキドキして、最初から最後まで一気読みしてしまいました！更新してくれたらうれしいです！ (2023年3月5日 9時) (レス) @page28 id: 31b76def9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅん
| 作成日時：2021年1月23日 1時
