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教室に何人か来ると福田くんは自分の席に戻り、いつものメンバーで話し始めた
『A、おはよーっ!』
「あ、柚!おはよ!」
中学の頃から仲良しな柚は
髪が短くてさらっさらで運動神経が抜群な女の子だ
性格もさっぱりしているため、男子とも仲が良い
『今日私より早いじゃん!何、先生に呼び出しでも食らったの?』
「またまたそんなご冗談を!たまたまだよ」
『はいはい、Aはバレないように寝るもんね〜』
「ちょっと!いつも寝てますみたいな言い方やめてよ!」
ひひっと意地悪そうに笑う柚は子供らしさがあってかわいい
《ねえ柚〜!部活の後輩きてるよ〜!》
『あ、今行くー!じゃあねA!』
「はーい、先輩ふぁいとー」
柚はバスケ部で後輩からもよく慕われている
あんな先輩いたら憧れるもんな〜、後輩ちゃんたちの気持ちよくわかるよ!うん!
さてと、何しようかなあ
何も考えずにふと後ろを振り返ると先生に頼まれたであろうノートの山を抱えた松尾くんが他のクラスの女の子に呼び止められていた
あっ、松尾くんが好きと噂の子!
ふふ、女の子顔真っ赤じゃん
それに比べて、松尾くんったら人見知りが顔に出てるし
何より腕が今にもノートの重さに負けてしまいそうでぷるぷる震えている
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作者名:まる。 | 作成日時:2017年8月8日 1時