ドS王子達との関係〈歌い手〉続編

66話-よく眠れた？ ページ19

そして次の日。
また補習が始まる辛さと、皆に会える嬉しさのまま学校に向かっていた。

「あ、おーい！Aちゃーん！」

この声は…と思い振り向く。
やっぱり。案の定坂田さんだ。

坂田「おはよう！Aちゃん！よく眠れたかぁー？」
「はぁ…まぁ…」

戸惑いながらも答える。

坂田「もぉー！朝はみーんな元気がないなぁー！」
「え、…じゃあ…私以外にも…？」

坂田「うん！もちろん！」

坂田さんは歩きながら説明をし始める。

坂田「まず起きてすぐー…うらさんに通話かけて…」
坂田「めっちゃ眠そうな声しとったでwうらさんw」

坂田さんがそう言い放った瞬間、坂田さんの後ろから声がした。

「アホかお前…」

坂田「あっ！うらさんおっはよー！」
「おはようございます…」

やっぱり、声の主はうらたさんだ。
いつもどおりと言ったらいいのか、透き通った声をしている。

うらた「お前なぁ…朝から通話なんてするもんじゃねーよ…あほ…」
坂田「でも起きたでしょ！」

うらたさんは間髪いれずに坂田さんに

「うるせーよ」

と言いつつ、笑顔を見せた。

そんなくだらないことをしている間に学校に着いた。
また補習が始まる。

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