Blue and sweet * :ﾟ

チャイティー (Seiya Suzuki) ページ8

いつもズボラ…とは言わないけど自分を着飾る様子がなかった彼女


きっと彼氏もいなくて、のんびり自分のペースで生きているそんなイメージだった



他の職員さん特に広報の人たちは美人ばかりで、華やか…

対して彼女は顔は綺麗だとは思うけど本当に飾り気けがなく、愛想のいいタイプでもない




でもその、周りから一歩引いて近寄らせない雰囲気と何を考えているのかわからない感じがガキの俺には魅力的に写っていた




イヴも普段通りの彼女、ちょっと飯でも誘ってみようかな…と思って


録に話したことないのにイヴに誘うのはさすがにきもいか？と考えているうちに定時で彼女は帰っていった



クリスマスに誘うんだ、それくらい察してくれるだろうと結論付けて25日




今日は普段通りじゃなかった


いつもは雑に結ばれていた少し明るい茶髪も綺麗にカールされていて、今までは化粧してなかったんじゃないかってくらいにしっかりした化粧

いつもの黒いスキニーに暗い色のセーターではなく、薄いピンクのニット、可愛らしいワンピース



一瞬誰かと思うくらい見違えていた


みんなえ？って顔して二度見したり、絶対デートだよなあとか言っていて



やっぱり彼氏いるのか






近くを通れば甘い香りがして、香水までつけているんだ

彼氏の前ではどんな感じなんだろうなって


にこにこ笑ってご飯とか作ってあげたりすんのかなー


気づけば自分はこんなにも彼女を好きになっていた




まあ、別に予定聞くくらいいいよな




「いつもと何か違いますね」




「今日凄く言われます」




「デートすか」




「それ30回目です」




………





30回達成したからいいかと呟いて


どういうこと？と思っていれば





「毎年デート？って聞かれるので今年は本気で何回いけるかやってみたんです」





「え」





「寂しい女なんで」





「じゃあ」




一緒に過ごしませんか



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