コーヒー (Kodai Senga) ページ5
夜露に濡れている木々を視界に入れながらちょっとした森を抜ける
都心なはずなのにこんな場所があるのかと最初は驚いた
いつものように真っ白いバルコニーにでている姿を確認して、
玄関からなんてそういえば入ったことないかも
「あーおつかれー」
俺に気づいて言われた
「ありがとう」
妻も、子供もいる身だけれどこうして何度も通ってしまっていた
不思議な雰囲気の人
何歳？なんて女性に聞くのは失礼かなと思えばはたちーと即答、え？20歳？聞き返せば嘘、みそじーと返され
結局のところ20歳にも見えるし30歳にも見えた
たぶん同い年くらいなんじゃないかなっと思っている
「今日も野球してたのー？」
「したよ」
野球に興味ないらしく、野球選手と言ってもへー程度だった
その反応は新鮮でそれも惹かれたところかも
「ねえ、千ちゃん」
音を立てるような風が吹いて、長い髪が揺れる
んっ、と髪を整える仕草は艶っぽくて本当不思議な雰囲気だと思わせる
「ちゃんと聞いてた？」
「ごめん、聞こえなかった」
「もう言わないからね」
「ごめんって」
こんなこと妻にだってしたことないのにさらさらの髪を耳にかけてあげて
優しく抱き締める
膨れていた表情から一変してすがるような表情
この時さっき何て言ったんだろうと気になった
*
「千ちゃん、私妊娠したみたい」
緩く言うものだからその言葉の重みを受け止められなくて
「きにしなくていいから…」
「結婚しよ」
「でも千ちゃんには、家族が、」
*
「千ちゃん…！大丈夫？」
「え、あ…」
こうなる前にもうやめとけよ、と言われているみたいな夢
わかってる、わかってるけどやめられなかった
「あ、俺帰るわ」
「うん、気を付けてね」
日付が越えそうな時間帯、夢の中の君の表情が忘れられなくて
今日は天気も悪いし行かない、と考えても練習終わりに外に出れば何事もなかったかのように星がでている
やっぱり会いたくなってしまっていつものようにちょっとした森を抜け向かう
「……………」
真っ白いバルコニーに姿がなくて、そんなことは初めてだったから
出掛けているのか、と漠然と思いながら正面に回る
チャイムを鳴らしてみるも反響した音が聞こえるだけ
ドアノブを捻れば開いて、鍵かけてないのか？不審に思いつつ玄関に踏み込めば
人の気配を感じなかった、何かあったのかと心配になり全部屋覗いても姿はなかった
…………
あれから毎日たぶん一ヶ月はここに来たけど一度も姿はなかった
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ぶ る ー か(プロフ) - あおあおさん» 遅くなりました🙇♀️ありがとうございますm(*_ _)m勉強次第書かせていただきます！ありがとうございます😊 (2021年12月25日 0時) (
レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
あおあお(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます！リクエストで読売ジャイアンツの松原聖弥選手でなにか見てみたいです！忙しいと思いますが、更新頑張って下さい！！ (2021年6月11日 22時) (レス) id: 6ae7c98f97 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - 零斗さん» ありがとうございます！挑戦してみようと思います◎ありがとうございます* (2021年6月4日 17時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 楽しく見させてもらってます！リクエストで千葉ロッテマリーンズ、中村奨吾選手をお願いしたいです！就活お疲れ様です…！ (2021年5月31日 6時) (レス) id: f6998807f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶ る ー か | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2019年11月17日 18時
