Blue and sweet * :ﾟ

・ ページ36

柳田さんの彼女、瀬川さんを意識的に見るようになってしまっていて、
新卒の彼女は本当によくやっていると関心する。

近頃は、顔色も良いという変化もわかるくらいだ。



10日間に意味があったのかは不明だけど、おれは律儀にそれを守り同じ大学出身で良くしてもらっている部長に全て説明をして渡した

念のため、コピーを取ったおれは本当に探偵に転職するべきだと思う




この行動を起こしたおれは、なぜか英雄のようになってしまい他部署の上司からは"よくやった"と言われ、同じ部署の後輩には"ありがとうございます"と感謝された
その中には、瀬川さんもいて



本当は、柳田さんが助けてくれたんだよって言いたかった。


でも、柳田さんに俺の名前は出さないこと。あおかにも言わない。と念を押されていたため、我慢した



「柳田さんいなきゃ、おれこんなことできなかったですよ。おれの方こそ本当感謝してます」


「こういうのは、内側にいる奴には中々勇気のあることじゃけ。頼んだのが咲紅でよかった」


勇気のあること。そう言ってもらえるとは思っていなかった。

おれ自身少し楽しんでいるような面があった。ほかの辞めていった人や薬を飲んでまで働いてた人に比べればおれはどうも能天気というか…

そんなんだったからこそ、勇気を出してと言ってくれたことに柳田さんの人柄が伺える



「あおか、それからどう？」


柳田さんは、クリスマスイヴまで瀬川さんに会えないらしい。
前もだけど、自分の知らない瀬川さんの職場での過ごし方が気になるみたい


「そうですねえ、最近は顔色もいいですし、雰囲気も明るくなって周りの人と話していますよ」


「ほーそれはよかったわ」


「あ、あと何か綺麗になりましたよね〜垢抜け？っていうんですかね」


前回も注文した串カツを掴み1口頬張りながら…

やばい。目ぎらっとしたんだけど


「そうじゃろ」


1つ歳上なのに、大成しすぎているなあなんて思っていたけど…
想像よりも、瀬川さんに関しては余裕がないんだな


おれが瀬川さん気になってると思われると…タダ飯がなくなるっ


「いやあ、結婚式は呼んでくださいね」


「それはこれからの成果によるな」


「え、まだあるんですか」


そしておれは、瀬川さんが寿退社するまでタダ飯の代わりになんでも話す情報屋となりましたとさ。










「最後にサインもらってもいいですか、これずっと言いたかったんですよ」

チョコミントラテ(Yoshinobu Yamamoto)→←side story

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す