" The Greatest " second

ななじゅーご ページ27

「森ぐん、ごめんなざい……」




《浅村くんでごめん》




「え"、あざむらさん……？」




どのくらい泣いたり、考え込んでいたのか


電話の着信音でやっと我に返り森くんだと思って勢いそのままにでてしまった





《泣いてるん…？》




「わ、だし…めぢゃ最低、なこどじて…」




《え？なに…？》




「森ぐんに…嫌われちゃっだっ……、」





浅村さんにもう頼るのはだめ、って思ってても

このタイミングで電話してくれて話を聞いてほしいあまり話していた




《友哉には俺も話しとくよ》




浅村さんが森くんに話したら火に油を注ぐどころの話しではなくなってしまう




「だい、じょうぶ、ですっ……」




《友哉になんて言われたん？》




「い、言えまぜん………！」



森くんの置いていった私の部屋の鍵が寂しく置いてあって、また悲しくなる



《絶対俺に怒ってたやろ？》



「わだじあざむらざん、ぜんぜん、好きじゃないのにっ……、」



《えー傷つく…》



「うぞです、好きですっ、めちゃ頼れるキャプテンっ………！」



《たぶん友哉もそんな感じやいなかなー》




「えっ……、？」




《友哉まだガキやし、カッとなって言うただけやから謝るとこちゃんと謝れば許してくれるんやないかな》




「でも、鍵、返ざれぢゃって…、」



紛れもなく、もう来る気はない、俺には必要ないと言われているのだと感じた



《別れるとか言われた？》



「言われてまぜんけど、似たようなものじゃないでずか……？」



私がそう言えば浅村さんは何も言ってくれなくなって、


やっぱりそうだよね…と



《たぶんあおちゃんが思っている以上に友哉ってあおちゃんにベタ惚れだよ》



想定外の言葉だった




《友哉もきっと言い過ぎたとか、落ち込んいるんやないかなー

大丈夫、友哉はあおちゃんのことそんなことで嫌いにならないよ》






頼らなかったこと、




浅村さんに頼ってしまったこと




森くんを傷つけてしまうと考えすぎて




あの時何も話せなかった







森くん、ごめんなさい




もう１度私にチャンスをください…、









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