" The Greatest " second

ななじゅーに ページ23

警察がきた


私は軽いパニックになってしまってひとりでいたら思い出したりして精神的に危険かもしれないから警察に行きますか


と言われたらしいけど浅村さんが傍にいるのでと言ってくれたらしい





浅村さんのお家に着いて


大分気持ち的には落ち着いたけど、今は顔が痛くて仕方なかった



「痛い？大丈夫？」



頬の方は応急処置というか簡単な手当てだけしてもらった

骨とかに異常はないみたい



「めちゃ痛いですけど、解決したので気にしてません」



「あおちゃんに怪我させちゃったの申し訳ない、守ってあげられなくてごめんね」



コーヒーを淹れながら浅村さんは私に謝罪の言葉をかけた


「そんな、いつも守ってもらっていたので最後に浅村さんを守れてよかったです」



さっきだって、浅村さんがいなかったらどうなっていたか

いつも見ていたって浅村さんといなかったら何をされていたのか…と考えたら恐怖しかなかった




「今度ゆっくりご飯でもいこ」



「ぜひ」



お風呂も借りて大袈裟に見える包帯、ガーゼを外せば思い切り腫れていて唇の横も切れていて…

これは結構重症かも


体育くらいでしか運動していなかった私にはこんな怪我らしい怪我初めてだった

スポーツでする怪我とは違うか…？



そのままお風呂から上がれば



「明日病院いくやろ？」



「行ってみます」



「着いてくわ」



「もう大丈夫ですよ…？」



「まだ傍にいさせて」



本当に優しくて、温かい方




「こんな顔じゃ森くんに会えないな…」



「まあ、どうしたかは聞いてくるわな」



「転んでこういう怪我の仕方します？」



「しないやろー殴られたって一瞬でわかるで」



これはどのくらいで治るのだろう？

腫れが引けば大分よくなるのかな、腫れ引け〜〜


「うーん……あ、痛っ」



「触ったらだめやって」



「とりあえず、治るまで森くんには会わないことにします」



「ええのー？俺が友哉だったら話してほしいけど…」



「………」


たしかにそうなんだけど…

言ってしまえば終わったことだし…心配かけたくない

自分のことだけ考えていてほしい



「あおちゃんベッド使っていいよ」


「いや、床で…！」


浅村さんのベッドはとっても大きい


「一緒に寝ようか」



いくら落ち着いたからってあんな経験してすんなり寝付けなくて

浅村さんは明日試合なのにずっとお話ししてくれた




「私兄弟いないけど浅村さんお兄さんみたい」

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