10 月を眺めながら ページ10
ビックリした顔で、
イトゥクを見上げると、
ふふっと片えくぼの笑顔。
トゥギ「別組だから」
kyu「それ言うなら、俺もです」
後ろからキュヒョンの声がした。
A「あの中にも、あったのに。
もういっぱい貰いすぎです」
トゥギ「あれは、Aにも観光気分を、
味わってもらいたかったから」
kyu｢早く、部屋に入ってください。
俺まで風邪ひいたらどうするんですか」
少し、怒った声でイトゥクに、
声をかけてキュヒョンは、
１人でベンチに座った。
A「キュヒョン・オッパは入らないの? 」
kyu「少し酔いすぎたので、
ここで頭冷やします。Aは先戻ってて」
部屋に戻って、横になっていたら、
Aの声が聞こえた気がした。
聞き耳を立てていたつもりはないけれど、
聞こえてきた会話。
兄さんの気持ちも解ったから、
俺はすぐにでもAに、
声を掛けたかったけど、
ここは兄さんの気持ちを優先させた。
風が冷たくなってきたのに、
気付いて声をかけた。
居間では、テミンが少し淋しそうに、
Aの居ない空間をみつめている。
チャンミンは、テミンの気持ちも、
優先しつつ俺にまでら
気を回しているのがよく解る。
口ではうるさく言いながら、
ヒチョルもソンミンもAの存在が、
大きいのを自覚している。
Aが、部屋に入るのを少しだけ、
顔を動かして視線が追う。
(なんでここにいないの? )
声にならない思いだけが後を追う。
空に浮かんでる月は、
１人ぼっちの俺に今１番近い気がしてくる。
今の兄さんには、
Aがそばにいてやらないと、
だめな事はみんなが知っている。
ギリギリのところで、
SS6を回っているのが解る。
軍隊生活半ばの頃、
兄さんの心が壊れかけた時、
何も出来なかった俺達は、
はがゆさを引きずって、
除隊してすぐの兄さんと、
共にカムバック活動。
そんな時に出逢ったAは、
兄さんにだけではなく、
みんなに静かな空間を与えてくれた。
緊迫していた時間が、
解放されたようなそんな時間が帰ってきた。
chm「もう入れよ。酔ってなんかないんだろ」
チャンミンの声が、
しばらくして、中から俺を呼んでる。
振り返ると、ワインの瓶とグラスを持って、
ニッと笑ってるいつもの親友の姿があった。
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如月ゆい(プロフ) - マユったんさん» ありがとうございます^ ^ お返事遅くなりました。もう時期、帰ってきますね。唯一無二なキュヒョンの声が、私の支えでした。ずっと、それは変わらないと思います。 (2019年4月4日 7時) (
レス) id: a674f2c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
マユったん(プロフ) - 読み終わった時、心がほっこりして温かくなりました。私も もギュったんを待つあいだ精神的に良い女性になれていたらと思います。楽しませてくれてありがとうございました。 (2018年11月2日 5時) (レス) id: 7aeeb771bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2018年3月7日 1時
