【浦島坂田船】握手会の記憶

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さ｢ありがとうございましたー！Aちゃん！行こ！行こ！｣

そう言ってタクシーのドアを開け、坂田さんは私の手を引いてくれる。

外に出ると、むわっと蒸し暑かったけれど、それよりも目の前の大きな建物に驚いた。

『すごい…！大きい！！行きましょ！行きましょ！』


う｢脳内同レベルでワロタ｣

せ｢ほんと仲ええなぁ〜｣

し｢俺も負けられやんわ｣

う｢志麻くん1番絡んでなくない？w｣

し｢うっせ！wこれからが俺のターンや！｣


坂田さんに手を引かれたまま建物の中へ入る。中は涼しく、寒いくらいだった。


初めて見るものが沢山あって、きっと何時間あっても足らない。

辺りをじっくり見渡すと、気になるものがあった。


『あれ！あれはなんですか！？』


ピカピカと光り、大きな音がなり、沢山の人が集まっている。


せ｢あ、あれはゲーセン。やる？｣

『やる…？って？』




さ｢よっしゃ！見とき！…と言いたいとこなんやけど、俺あんま自信ない…うらさん！｣

う｢仕方ねぇな…Aちゃん欲しいものとかある？｣

『欲しいもの？えぇっと…あ！あの猫のぬいぐるみ！可愛いです！』

さ｢！ヒゲまんじゅう…！！｣

う｢任せとけ！！｣

浦田さんはそう言って機械にお金を入れ、腕まくりをする。

さ｢おぉ…！やる気MAXやな…！｣

浦田さんは集中しているのか無言でレバーを動かす。

｢よし…角度はいいぞ…行け！！｣

赤いボタンを勢いよく押すと、愉快な音楽が流れた。

上からゆらゆらと銀色のものが落ちてきて、ぬいぐるみを掴む。

そして左の穴へとぬいぐるみを落とした。

う｢よっしゃぁ！｣

さ｢え！？1発とかまじか！やったぁ！｣

し｢すげえw｣

せ｢まじかw｣

う｢はい、これ｣

浦田さんは私に猫のぬいぐるみを渡してくれた。

可愛い…

『ありがとうございます…！』

さ｢やっぱヒゲまんじゅうは可愛いなぁ〜
この 『ω』ってなってる鼻が可愛い｣

『わかります』


せ｢よし、じゃあスマホ買いに行くか！｣

『あ、それが目的でしたね！w行きましょ！』

4人に囲まれながらヒゲまんじゅうを持って

私は心を踊らせながら歩いた。

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