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-(これからしばらく夏休み編が続きます。キリのいい所で本編に戻りますので、しばし4人の青春にお付き合い下さい)
──────────……
「見ようぜ」
夏休みに入って2週間と少し。難破くんは相変わらず直樹くん家に居候中で、今日も4人揃ってゲームに打ち込んでいた。
そんな時、大丸くんが放ったのが冒頭のセリフだ。そんな彼が鞄から引っ張り出してきたのは、一本のDVD。
「んだこれ」
「夏といえばホラーっしょ！」
「見るからにバカが考えそうな理屈だなオイ」
「てめえコラ！」
しれっと毒を吐く難破くんに、キッと眉を吊り上げた大丸くんが掴みかかる。そんな彼らを横目に、大丸くんが持ってきたDVDの表紙をちらりと見た。そこには主人公らしき男の子の絶望しきった顔がでかでかと映り、禍々しいフォントのタイトルロゴが血に染まっている。所謂ホラー映画。しかも海外の。
「…………」
そして、そんな表紙の端に小さく記された『R15』という文字をわたしは見逃さなかった。そこで、じっと無言でDVDを見つめるわたしの変化を目敏く察知した直樹くんが言う。
「ダメなのか、お前」
「………………はい」
間を置いて、こくっと頷く。
別に、昔からホラーに対して特段苦手意識はなかったけど。
ひとり暮らしを始めたばかりの頃、何気なくテレビでやっていたホラー特集を見てしまって、あまりの恐怖にひとりじゃトイレも行けずベッドからも出られず、散々な目に遭った。
それがトラウマで、あれから本当にあった怖い話も世にも奇妙な物語も見れなくなった。2時間近くあるホラー映画なんて以ての外だ。
「だからよ、今日の夜はコレ見て花火して恋バナしよーぜ！」
「JKかよ」
「そんでウチで唯一のJKがいちばん乗り気じゃねえんだわ」
「そそそそそそそんな滅相もないたのたの楽ししいですすす」
「やべ、バグった」
ホラー映画は苦手だけど、これからみんなで仲良く見ようって時に水を差すわけにはいかない。それにひとりじゃないなら大丈夫かも、なんて。軽い気持ちでいたわたしがバカだった。
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リュウ - 続編楽しみに待ってます!! (12月19日 11時) (
レス) @page33 id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
mie - 本当に面白かったです！毎日更新を楽しみに、わくわくしながら最後まで読ませて頂きました！続編も楽しみにしています！応援しています◎ (12月19日 1時) (レス) @page33 id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
わーい(プロフ) - 初めまして、いつも素敵なお話をありがとうございます！そして続編…とても楽しみにしていた作品なのですごく嬉しいです！無理せずお身体に気をつけてくださいね(><) (12月18日 13時) (レス) id: 5c007e6399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年12月4日 9時
