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「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！」
「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！」
数時間後。
今日は難破くんが丸1日休みなのをいいことに、辺りが暗くなった頃からホラー映画上映会が始まった。
そして大きな部屋に響き渡ったどでかい悲鳴は、わたしと大丸くんの声だ。
「うるっせえな、序盤でこれかよ」
「Aはともかく大丸は何なんだ」
「やべえよ怖えよ、助けてくれ難破ぁ〜……」
「ひっつくなきめえ！」
「無理無理無理無理無理無理無理無理無理帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい」
「落ち着け」
物語の舞台はアメリカ。主人公の少年が見つけた不気味な石を皮切りに怪奇現象があちこちで巻き起こり、そしてひとりめの犠牲者が出た。……言わばこれは見せしめだ。これからどんどん死んでいくぞ、って時点で既にこの有様。やばい無理、本当に怖い。15禁ホラーは伊達じゃないや。
大丸くんは大声で喚きながら難破くんに飛びついて、わたしは毛布にくるまったまま直樹くんにしがみついていた。
「嫌なら他の見るか？」
「いや、言い出しっぺは俺だ。最後まで見届ける！」
「嫌です嫌ですみんなでちいかわとか見たいですう」
無理なら無理で諦めればいいものを。変なところで漢気発揮しないでください。腹を括ったように座り直して、クッションを握りしめてテレビに向き直る大丸くん。
それでもわたしは怖くて仕方なくて、半泣きになりながら全力で顔を覆う。さっきから直樹くんがずっと抱きしめて背中撫でてくれてるけど、そんなのまるで効果をなさないくらい怖くて。みんなで見たら大丈夫だとか言ったの誰？
「つかよぉ。だいたい展開読めてんじゃねえかこんなもん。どうせそろそろこのデブも死ぬだろ」
「分かりやすいテンプレだな」
「なんでそんな冷静でいられるんですか……？」
「お……お前ら人間じゃねぇ！！！！」
どこぞの糸目みたいなセリフを吐いて、さっきの決意はどこへやら。恐怖でパニクった大丸くんがテレビに向かってクッションを投げつけ始めて、ホラー映画よりホラーなカオスが生まれた。
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リュウ - 続編楽しみに待ってます!! (12月19日 11時) (
レス) @page33 id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
mie - 本当に面白かったです！毎日更新を楽しみに、わくわくしながら最後まで読ませて頂きました！続編も楽しみにしています！応援しています◎ (12月19日 1時) (レス) @page33 id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
わーい(プロフ) - 初めまして、いつも素敵なお話をありがとうございます！そして続編…とても楽しみにしていた作品なのですごく嬉しいです！無理せずお身体に気をつけてくださいね(><) (12月18日 13時) (レス) id: 5c007e6399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年12月4日 9時
