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ふらふらと河川敷の道を歩きながら、伍代くんとたくさん話をした。
まずはあの真宮とかいう怖い人。伍代くん曰く、色々と厄介なことが重なって血迷ってただけで、根は良い人なんだって。そもそも伍代くんが仲良くしてる人なんだから、根っからの悪人なわけないだろうとは薄々思ってはいたけど。
まあでもわたしにとってはただただ恐怖でしかないね。攫われたし殴られたし殺されかけたし。
「一時はどうなることかと思ったけど…解決したならよかったです」
「お人好しだよな。お前もアイツも」
「人のこと言えないと思います」
「……言うようになったじゃねーか」
あれ。春に難破くんのために身を呈してボロボロになってたの誰でしたっけ。
「ほんとさ……なんか悪かったな、色々」
「？」
ちらりとわたしを振り返った伍代くんが、何だかバツ悪そうに言ってくる。わたしは大丈夫だって言ってるのに。しかもなんか謎に“色々”を強調してたし。
色々って何ですか？と首を傾げようとしたわたしだけど、その言葉を紡ぐより先に理解してしまった。
「………………キッ、キオクニナイデスネ」
そうは言ったけど全然記憶にあるし。騒動の最後に随分と大胆なことされた記憶めっちゃあるし。
あの時はいっぱいいっぱいで気にする余裕もなかったけど、今思うとなかなかヤバかった。包み込まれた温度が生々しく蘇って、全力で目を逸らしながら声を絞り出す。
「嘘こけ、無理すんな」
「いやするでしょ…ていうか伍代くんなんでそんな平然としてるんですか」
「知らねえよ」
「えっ」
え、なんか急に不機嫌。何か気に障るようなこと言っちゃったかも。もしそうなら今すぐそこの川に沈むくらいの心積りではいる。ちなみに泳げません。
ところで彼は、わたしによく「無理すんな」って言葉を吐く。
周りに迷惑かけないためなら面倒事も自分ひとりで耐えればいいと無意識に背負いすぎるわたしだから、そんなわたしを遠回しに助けてくれてるんだって、わたしはよく知ってる。優しいくせに不器用なんだよね、この人。
「あの、」
「……………………A！」
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はるちよ - とても面白くて毎日読み返しています！リクエスト良いですか？！今の五代くんの話が終わったら寂しくなってしまうので、もしまめこさん さえよえれば、五代くんの話を他にも書いて欲しいです。 (11月10日 18時) (
レス) id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年11月3日 12時
