#11話『一触即発！不仲コンビとダイモンジソウ』 ページ16
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楽しみにしていたはずの職場体験は、大嫌いな人と同じ体験先だったことから始まり、『将来への期待』ではなく『矯正対象』として招かれたことを知ったことで気分は最悪だった。
そしてベストジーニストは、ひとしきりダメ出しを並べると、早速ふたりの“矯正”へ取り掛かった。
この事務所には基本的にヒーローコスチュームの指定はなく、サイドキックたちも自由な格好をしている。しかし唯一統一されているのが、皆がデニム生地のコスチュームを着用している点。
そういうわけで、Aもショートパンツの代わりに、ジーンズのボトムスを履いている。
「ヒーローとは、救いを求める人々に安心を与えなければならない」
……それだけではない。ベストジーニストは、決めたことに関してはとことん徹底していて。服装だけではなく、Aたちの髪型まで自身の追い求める“エレガント”へ近づけようとした。
髪型に対して特段こだわりはない。戦闘時に邪魔になるので、コスチュームを着る際はいつも後ろでポニーテールにしているだけのシンプルなものだ。
しかし今はベストジーニストの手によって、無造作に結ばれた後ろ髪は高い位置でまとめたシニヨンヘア、前髪は7:3の横分けスタイルになっている。
「能力はもちろんのこと、容姿、言葉遣い、立ち振る舞い……エレガントさがヒーローには必要だ」
元よりAの髪質はストレートだ。前髪を横に流すのも、髪を高く結ぶのも良く似合っていて、サイドキックたちからも好評であった。
……となると、問題は。
「分かるかい？つまり……これがそうさ」
作業する手を止め、同時に長々と語ったエレガント論を語り終えたベストジーニストは、半ば強制的に座らせた勝己の、変わり果てた頭を示してみせた。
彼の爆発的なツンツンヘアは、ワックスを駆使して見事に抑え込まれ、大人しく撫でつけられている。
Aは震える唇に力を込め、なるべく勝己を直視しないよう、全力で天井を睨みつけていた。……見たらいけない。笑ってしまう。
「「「「シュア！ベストジーニスト！！」」」」
「しゅ……しゅあっ……グフッ…………クククッ……！」
(く……来る場所間違えた……！！！)
しかし、声を揃えるサイドキックたちにトドメを刺されてしまった。両手で口を抑えてガクガクと震えるAの前で、放心状態で固まる勝己の頭が爆発した。
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レナ(プロフ) - 面白いので更新してください！ (3月13日 3時) (
レス) @page17 id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
もり - 青柳ちゃんかっこかわいいー！！めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (1月5日 9時) (レス) @page8 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - いろんなヒロアカ小説読みましたが、こちらのヒロインちゃんが1番好き！！強くてかっこいい女子好きです！これからどうやって恋愛展開になっていくのか楽しみです！！更新頑張ってください！ (10月12日 17時) (レス) @page3 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年9月30日 23時
