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蕾の言葉を受けて立ち直ると、ちょうど飯田と発目の試合が終わった舞台へ上がる。
ちなみに試合では、耳触りのいいことを言って飯田を丸め込んだ発目が、戦いそっちのけで自身のサポートアイテムを紹介するだけ紹介し、自ら場外へ出て勝利を譲ったらしい。……譲った、というよりハナから目的が違ったのだろう。まんまと騙された飯田が発狂していた。
そして。
『第5試合！！』
プレゼントマイクの実況と、観客からの声援を受けて、高い鼻が更に上を向く。モヤモヤが消え去り、澄み切った心で土俵に立つAは、ギラギラと光る瞳で対峙する青山を見据えた。
『腰にベルトがあっても変身しねえぞ！ヒーロー科青山優雅！！バーサス！初戦から快進撃止まらねえ！圧倒的女王！こちらもヒーロー科青柳A！！第5試合────スタート！！！！』
合図がなるや否や、真っ先に青山が動く。腰に巻かれたベルトから、眩い閃光が飛び出した。
「先手必勝！！」
「いい判断ね、でも……」
素早く地面を蹴ってレーザーをかわすと、逃げ場を封じるかの如く、立て続けに攻撃は飛んでくる。それに怖気付くことなくAはひらひらと舞うように避けながら、地面に指を這わせた。すると瞬く間にコンクリートが蠢いて、巨大な植物の芽がむくりと頭をもたげた。
「そんな安っぽい攻撃効かないわよ！」
「っ！」
みるみる伸びた蔓が青山を襲う。それをレーザーで迎撃しているうちに、Aが持ち前の俊足で一気に距離を詰めた。マズいと思った青山がもう一度、ベルトを構えてレーザーを出そうとするけど、それではもう遅い。
強く踏み込んだAは、走ってくる勢いを絶やさぬままくるりと身体を回転させ、踵をベルトのレーザー射出部分に思いっきり叩きつけた。
「なっ……、ベルトが！」
「もう一発……！」
武器であるベルトを打ち砕かれ、僅かに怯んだその隙に。
体勢を整え、握りしめた右拳による華麗なアッパーが青山の顎に決まると、彼の視界がくらりと揺らぐ。踏ん張ろうにも、顎をやられたことで脳が揺れ、思うように身体を動かせない。
勢いよく吹き飛ばされた青山は地面に倒れ込んだまま、動かなくなった。
「青山くん失神！！2回戦進出、青柳さん！！」
ミッドナイトがムチを振る。Aは結んだ髪をさらりと払うと、カメラ陣に向かって自慢げなピースサインをしてみせた。
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まめこ。(プロフ) - 蓬生 綾さん» (°д° )!!今確認してきましたがその通りですね…！すぐ訂正しますね！報告ありがとうございます！ (6月2日 22時) (
レス) id: e800b36b66 (このIDを非表示/違反報告)
蓬生 綾(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張ってください~！ページ7のマイク先生の轟くん紹介台詞ですが夢主ちゃんが2位だったので正しくは3位•１位ではないでしょうか、、？ご報告失礼します。 (2023年2月12日 1時) (レス) @page7 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年2月7日 11時
