episode #87 ページ39
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部屋割りが決まると、Aは最低限必要な荷物をまとめて指定された部屋に向かった。2段ベッドと机が2つ。狭くもなく広くもなく、だけど2人で生活するには充分すぎる空間だ。
｢…………オイ、お前それどうした｣
｢それって？｣
｢その馬鹿みてえな刃物の山だよ｣
｢ああ……これはね｣
訝しげに眉間に皺を寄せた迅が指さす先には、机の上に積まれた刃物の山。カッターナイフにフルーツナイフ、包丁と、アイスピックまで揃っている。
刃物は全部置いていけと言われていたはずだが、まさかあの無陀野がAに部屋への刃物の持ち込みを許したというのか。
｢これでもかなり減ったの。八割くらい無人くんに持ってかれたもん。これは隠し持ってた分｣
｢えげつねえな｣
｢でも皇后崎くんと一緒でよかったかも。出し放題だもん、刃物｣
｢相手がお前じゃなきゃここでブチ殺してたぞ｣
｢ベッドの上下にこだわりある？ないなら私下がいい｣
｢自由人かよ…………ん？｣
すると、｢いちいち上がるの面倒くさい｣とナイフを片付け始めたAの懐から、コロンと何かが転がり落ちた。それは文字盤を開けば中に写真を入れられるような、そんな造りのロケット型懐中時計だった。しかしその針は止まり、中の写真もかなり風化しているように見える。時計を拾い上げた迅は、不思議そうに首を傾げた。
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レン(プロフ) - 桃源暗記の夢小説少ないんでめちゃくちゃ嬉しいです！しかもお話も面白くてもう神かなんかですか?!これからも無理せず更新頑張ってください!応援してます！ (2022年1月4日 22時) (
レス) id: 9afc0ca98b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 思わず一気読みしてしまいました！とっても面白いです、更新も無理ない程度に頑張って下さい！ (2022年1月3日 0時) (レス) id: 16a4fd6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 久々に更新嬉しい！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bb356cf189 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ヒロアカでまめこさんに出会いまして、桃源暗鬼も書いてる！ってなって来ました！これからも引き続き更新頑張って下さい！ (2021年9月12日 11時) (レス) id: 1c4434e42e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - もうほんと最高です (2021年8月20日 22時) (レス) id: 75eebcd608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年3月31日 19時
