08:枯れた笑顔に水をかけたら、また花咲くのかな ページ8
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Arthur.side
とある街が火の海になった。
突然空き家が燃え、その火が次々に燃え移ったらしい。
桜備｢この不自然な燃え広がり方…………｣
火縄｢能力者ですか｣
アイリス｢もしかして伝導者の仲間が…………｣
また伝導者一味かよ。
どんな野郎だ出てこい。騎士王の前でエクスカリバーの錆にしてやろう。
桜備｢シンラとアーサー、白装束を見つけてくれ！こちらで避難誘導に回る｣
森羅｢了解！｣
アーサー｢承知した｣
ていうかなんで毎回毎回このクソ悪魔と一緒なんだよ。こんなやつ足でまといにしかならねえっての。
森羅｢あーもう、いないじゃねえかよ！｣
アーサー｢二手に別れるか｣
森羅｢アーサーにしては妙案じゃねえか｣
アーサー｢何だと?!｣
貴様、騎士に楯突くか。
森羅｢そっち任せたぞ！｣
シンラが右、俺が左。
走っていくにつれて、鳥肌が止まらなくなってきた。何故だ。
アーサー(嫌な予感がする………………)
………………その予感は、痛いくらいに的中した。
目の前でゆらゆらと歩いている白い影。
アーサー｢伝導者の仲間だろ？｣
｢ん？｣
白い布で顔を覆って、手に小瓶を持っている。
また人を焔ビトにする気か！
｢…………………………殺るか｣
声からして女。
懐から取り出した3本のナイフが火を噴く。
成程、炎の小刀か。
アーサー｢エクスカリバー｣
｢へぇ｣
笑っているのか、顔こそ見えないが、その声は楽しそうに揺れている。
刹那、ナイフを纏っていた炎がギュンっと形を変え始めた。
｢痛い思いをしないように一思いに殺してあげる｣
アーサー｢それは有難いな｣
炎が大きくなって斬りかかってくる。
エクスカリバーで跳ね返すと、爆風が辺りを吹き抜けた。
｢っ！｣
その風で、女の顔を覆う布がべろんと捲れた。
……………………その顔を見た途端、俺は動けなくなった。
アーサー｢………………Aか？｣
｢え｣
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09:夢と現の狭間、鶯は声を見つける→←07:みっつの炎とひとつの光。
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まめこ。(プロフ) - しらぬいさん» ありがとうございます！！嬉しいです！ (2020年5月24日 8時) (
レス) id: 4740a5bcfa (このIDを非表示/違反報告)
しらぬい - 初めまして！「騎士王に愛されています。」が好きで、こちらも読ませて頂きました！めっちゃ泣きました……アーサーがもう…かっこよすぎです！！「騎士王に愛されています。」も応援しています！！ (2020年5月23日 22時) (レス) id: 0e73265dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2020年5月21日 15時
